嘗て、大崎の駅前には明電舎の工場が広がっていた。
今は再開発され、Think Parkと名付けられた商業施設、
住宅棟からなる複合的な場所になっている。

自然に囲まれた再開発がコンセプトだったのか、
無味乾燥な工場地帯が、緑豊かな場所に様変わりしている。
今年は異常気象のせいか、秋は殆ど足早に過ぎていく。
秋を感じようとススキの穂を探した。
定点で撮る場所のススキは精彩を欠いていた。
ようやく、Think Parkの屋上部分に見つけた。
近寄れなったので、85mmレンズで狙ったが、まだ、もう少しアップで狙いたいところだ。
レンジファインダーカメラに、交換可能なズームレンズはない。
これもレンジファインダーカメラの欠点だろう。
- 2023/11/22(水) 10:28:47|
- 樹、草、花
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レンジファインダーカメラを使っている。
もう50年以上の長い付き合い、体に馴染んでいるのだろう。
ミラーレスカメラも所有している。
購入し2,3年 使っていたが、
今となると、それを手にして積極的に撮ろうという気になれない。
なにかの記録になると思った時、使用する程度。
ミラーレスデジタルカメラに飽きたのだろうと思う。
シャッターを切ると、何かしら綺麗に撮れてしまうから。
一眼レフカメラ(フィルム)も持っているが、
どういうわけか、レンジファインダーカメラを手にする。
一眼レフカメラは 確かに35mmフィルムカメラの完成形だと思う。
しかし重いし、目立つ。
小生の購入したNikon Fは1965年頃、
まだ職人が一台一台組立てていた初期型。
F型カメラを知っている人(評価できる人)はまだ多い。
筆記具に喩えるなら万年筆のようなもの。
モンブランがいい、シェーファーだ、ペリカンが好いという人、いや国産のセーラーだ、パイロットがいいと
その中のお気に入りの銘柄を唱える人もいる。
そんなカメラの初期型をぶら下げていると、驚いて注目されてしまう。
それより古いレンジファインダーカメラを知る人は、
もうごく僅かになっている。
筆記具にたとえるなら「筆」のようなもの。
筆の見比べなどできる人は、もうごく僅か、
骨董品カメラの類い、
綺麗には撮れないだろうと 思われていると思う。
骨董カメラ好きが なにか撮っているなぁという認識だろう。
その程度がいい。

でもレンジファインダーカメラの最短距離は90cm程度。
クローズアップ写真には不向き。
望遠レンズも135mmがほぼ限界。
現代のデジタル一眼(ミラーレスもふくめ)と比べたら、
画質、感度、即時対応、撮影枚数など 求められる項目全てで 劣っている。
でも、愉しさだけは フィルムカメラのほうがいい。
カメラに使われるか、カメラを使うかなら、
使うほうが 精神的に自由でいられる。
「使うカメラ」だと思うから、古いレンジファインダーカメラを使っている。
この被写体、もう少し近づいて撮りたいので、
Nikon Fに Nikkorの35mmか24mmのレンズをつけて、撮ろうと思っている。
- 2023/11/21(火) 12:16:48|
- レンズの眼、カメラの眼
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プリンター用紙を買いに大井町へ。
逆光がまぶしい。


字を書くことは 殆どなくなった。
替りに使うのはキーボード。
相手に近況を伝えるには、フォントの整った文章のほうが断然いい。
悪筆な字では、読む気にもなってくれないだろう。
字を書く機会は減り、字は万人共通の「フォント」となる。
妻の所へは、筆で書かれた封書が時々届くが、
小生に来るのは、全てフォント文字の葉書、封書、広告になる。
だんだんと美しい肉筆の世界から離れていき、
ついには漢字は読めても書けなくなるおそれが出てきた。
美しい書に出逢っても、それが どの程度すごいのか、評価できなくなっている。
筆で書かれた墨跡を見ても、どれも上手に見えてしまう。
妻に言われて そうなのかと思うが、
まだ始めて二三年の初心者の書と、
手慣れた人の書の区別がつかない。
なんとなく、手慣れた人の書がいいとは思えど、
それほどの差を感じない。
しかし、妻は しっかりと判別している。
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キーボードで作成されたフォント文字は、読みやすく誤解を生じにくい。
これは進歩だとおもうが、
画一化されたフォント文字ばかり読んでいると、「書の美しさ」の審美眼は、どんどん鈍感になっている。
同じようなことが写真でも起きているのだろう。
10年ほど前、ネットサーフィンして、
フィルム写真を撮っているいる人のブログを 見ていたが、
びっくりするような(綺麗な)トーンのモノトーン写真を載せる人(複数)がいたが、
今はブログを閉じ、好いなぁと思う人は殆どいなくなってしまった。
デジタルカメラは「綺麗なフォント」の世界のように感じている。
だれが撮っても、大同小異。(カメラメーカーを変えればフォントは変わるだろうが・・・たいした差にはならない)
写真に対する審美眼はかなり衰えてきたと思う。
ネガフィルム時代のプロの作品、すごい作品が多かった。
アマでは太刀打ちできるものではない。
写真の時代は、終わりを迎えているのかも。
では、次は?
そんなことを思いながら、
青写真用の用紙を求めて、
ヤマダ電機店に行ってきた。
- 2023/11/20(月) 15:43:43|
- 都会の景観 Tokyo
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都会のどぶ川、
カラーで撮るターゲット(被写体)にはならないと思う。
綺麗な湖畔の美しい紅葉の映り込みならデジカメを向けるが、

薄汚い目黒川では、写欲も湧かない・・・・

でも色を失えば、豊かなトーンの世界が広がっている。
「遍界不曽蔵」
全ては隠されていない。
明らかなのに、
あれがいい、これは駄目と 選り好みしていたら、
なにも見えなくなるのかも。
- 2023/11/14(火) 10:43:35|
- 映し出された世界
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