FC2ブログ

本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

蕭山国際展示場にて

中国滞在最終日、杭州市蕭山区にある国際展示場見学をした。
前年 ここでG20の国際会議が開かれた。
展示会や国際会議がないとき、入場料を払えば、なかを見学できるようになっていた。
--------------------------------------------
シャッターを切ったとき、アウグスト・ザンダーの人物写真を思い浮かべていた。
杭州987-128
なにかが・・・・撮れたと思った。

中国では普通のどこにでもいる夫婦かもしれない。
このシチュエーションで、この笑顔。
着ているもの、スマホを構える人を見るまなざし・・・・興味が尽きない。
どこから来たのだろう?
スマホでとろうとしている人との関係は?
いろいろな連想が、駆け巡る。
今の中国の現実が、ここにぎゅっとここに詰まっている・・・・
もし、中国語ができ、声をかけ、写真のモデルになってくれるよう頼めたら、
もっと確実に その一枚を撮れたかもしれない。

人物写真を撮る・・・・こころざしがないとできるものではないだろう。
腹に一物なければ、スナップ写真だって、甘ちょろいものになる。
アウグスト・ザンダーの撮った人物写真は、時の権力機構 ナチ党に睨まれてしまう。
国策にそぐわないと思われたのだろう。
ごく普通のドイツの人を、全体を網羅するよう選び、撮影。
綺麗な女性が写っているわけでも、誰もが知る有名な人物が写っているわけでもない。
一見なんでもない農民のポートレートにも、人間の尊厳/存在感を感じる。
一枚一枚の写真、見ていても見飽きない。
これが、今のドイツの人たちだ。それを正確に記録するのだというこころざし/覚悟がある。
「世界に冠たるゲルマン人」を宣伝したいナチスにとっては、排除すべき人だろう。
彼の出した写真集は発禁となってしまう。

人物写真(ポートレート)を撮るなら、
彼のようなポートレートを撮ってみたいと思えど、
覚悟も気弱な小生にはハードルは高い。
スポンサーサイト



  1. 2017/06/14(水) 13:47:30|
  2. 遥かなる寧夏
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<蕭山新市街地   国際展示場にて | ホーム | この差は何だろう?>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://alchemystsasaki.blog.fc2.com/tb.php/964-2c466fef
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

読み解く写真、心に残る写真を・・・ (116)
思い出の写真 (25)
遥かなる寧夏 (35)
新幹線の見える街 品川 (6)
フィルムの眼 (81)
レンズの眼、カメラの眼 (31)
デジタルカメラは記録機器 (13)
映し出された世界 (28)
水辺の光景 (18)
勝島運河 (16)
写真の技法 (146)
旅行・観光 (7)
ある場所、ある瞬間 (93)
デジタルで遊ぶ (29)
Silent City (8)
??? (21)
Street Photograph (26)
都会の景観 Tokyo (195)
Night walk in Tokyo (33)
散歩 (234)
猫、犬、鳥 (9)
白木蓮 (18)
黒い花 怪しい花 (53)
樹、草、花  (63)
桜  (118)
ひまわり (38)
竹林 (11)
八つ手 (9)
百日紅(さるすべり) (29)
オールドレンズの密かな楽しみ (33)
人物 ポートレート 踊り (35)
Photo彩遊 (27)
品川宿 (9)
その他  (31)

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR