3月の末ごろ会ったとき、少し咳をしていた。
火曜日にあう約束をしたが、土曜の夜、兄から電話がかかってきた。
どうもよく聞き取れない。何回か聞き直すとどうやら入院したらしい。
風邪を引いたかと思っていたが、肺炎らしい。
次の日から、毎日、病院へ行くことになった。
酸素マスクをして寝ていた。点滴をしている。
歳をとっているので、致し方ないが、小生より丈夫な人間だった。
子供の頃は、熱が出ても平気な顔をして遊んでいた。
無理したのかも。
父も若いころ結核にかかっている。
戦中・戦後の食糧難の時代、結核は不治の病と恐れられた。
米軍の進駐があり、ペニシリンが進駐軍から洩れて出てくる。
祖父はどうやってそれを入手したかわからないが、
その薬で 父は回復した。
しかし、晩年になると、肺炎を起こし、酸素マスクの生活となってしまった。
「まさか、おやじと一緒になるとは・・・・」
ベットに横たわり、嘆いていた。
でも、徐々に回復の傾向を見せている。
脳梗塞でも癌でもない。死に直結する病気でないので、小生はすこしホッとしている。
酸素マスクなしの生活に戻れるか、まだわからないが、4月一杯は入院生活になるだろう。
入院した病院は、旗の台にある昭和大学の病院。
品川区の端にあるが、小生の散歩コースの一つ、
カメラを肩に、毎日、兄の顔を見にいく。

桜を追って、東京の桜の名所を巡るわけには行かないが、桜は都内至る所で咲いている。
このころはまだ3分咲き程度だろう。
左には 昭和大学の入院棟が建っている。

数メートル下がった位置から、標準レンズで撮影。
UVフィルターをつけていた。
小雨のぱらつく日だったので、コントラストがでていない。
眠い感じに仕上がった。

YGフィルターをつけて撮影。
晴れた日に、YGフィルター、コントラストのハッキリとしたネガを得た。
レンズの焦点距離とフィルター、全て違った条件で撮影していた。
さて、今日もこれから、カメラを下げて兄に会いに行く。
まだ、葉桜にはなっていないだろう。
どのレンズで撮ってみようか?
フィルターは何にしようか?
兄の前では、いつものように振る舞うようにしている。
スポンサーサイト
- 2017/04/13(木) 13:54:36|
- 桜
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0