軍人の略歴を調べることが必要になり、靖国神社へ。
午後2時ごろだったろうか、小学生の下校時間にぶつかる。
品の良い子供たちだった。
近くの白百合学園の生徒さんたちだろう。

この鳥居を見れば、靖国神社とすぐわかる。
大村益次郎像が迎えてくれるから。
神社には天皇を祭る神宮、有力豪族を祭った大社、
偉人を祭った神社、自然を御神体に祭った神社がある。
非業の扱いをしてしまい、その人の祟りを怖れ祭った神社だってある。
(菅原道真を祭った大宰府天満宮)
靖国神社は、他の神社に比べ、不安定な要素が多い。
明治維新の礎となり、暗殺された坂本龍馬も、靖国神社に祭られている。
明治維新で大きな役割を果たしたが、
その後反旗を翻し戦死した西郷隆盛は、靖国にいない。
天皇の軍隊として戦場で戦い、戦死した人を「神」と崇め、
崇拝、鎮魂するのが基本理念なのだろう。
それ以外の理由で亡くなった人は、靖国神社に入れない、それが基本だろう。
旅順攻囲戦で武功をあげ、明治天皇の崩御のあと殉死した乃木希典は
靖国神社に祭られていない。
日本海海戦で武勲を上げた東郷 平八郎も、同様に祭られていない。
代わりに、乃木神社、東郷神社を建立し祭られている。
戦前は内務省と陸海軍隊で共同管理する神社だった。
国家神道に結びついていた。
その主導権は陸軍が握っていたらしい。
戦後、国家神道は否定され、国家の管理から離れる。
しかし、再び国家管理に戻したい勢力もあることは確か。
誰を靖国に入れるかは、その時の情勢により、解釈の仕方により変わってしまう。
そのあたりが、つねに不安定要素になっている。

この日、桜の開花にはまだまだの状態。
一週間後、開花宣言がなされていた。
本日 東京は雨模様で寒い。
来週は暖かになるという。絶好の花見日和になるだろう。

本殿を載せれば、ああ靖国神社だと分るが、今回は割愛した。

同様に、第二次世界大戦中 活躍したゼロ戦が復元され展示してあった。
写真を撮ったが、敢えて載せなかった。

目的は、文献調査、そのため ここへ来たのだから。
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小生の叔父 二人 戦死している。
職業軍人ではなく、赤紙で招集され、
戦地に散った人なので、名前は記録されても、
戦死に至る詳しい情報は調べようもない。
でも、靖国神社に祭られているのだろう。
遺骨と称するものが帰ってきたが、
そばで それをみていた母は、
「中に入っていたのは、石ころだけだったのよ」と嘆いていた。
母のすぐ上の兄だった。
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桜の咲くころ再び靖国神社に詣で、
心を静め、平和な気持ちになって、写真を撮ろうと思う。
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- 2017/04/01(土) 09:08:23|
- 都会の景観 Tokyo
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