先週は喉が痛く、少し熱っぽい日が続いていた。
散歩に出るわけにもいかず、謹慎生活。
ネットをサーフィンし、他の人のブログを覗いていた。
白黒の対比の美しいブログにぶつかる。
お、これは好い、モノトーン写真だと喜ぶ。
銀粒子の出たような画像がある。
白黒フィルムで撮影しているようだ。
フィルムでこのトーンを出すとしたら、かなり難しい。
どんなフィルムで、どんな現像液を使っているのだろう・・・と思えど、
撮影のデーターは一切載っていない。
それならばと、ブログをどんどん朔流し過去の画像を見ていく。
次々に 白黒の対比の美しい写真が出てくる。
見つづけるうち、少し変だなぁと気づく。
銀粒子のざらつきが 消えていた。
デジタルらしい。
どうやら、ハイコントラスト白黒モードで撮影したもののようだ。
機種はソニーNEXではない。どこのデジカメだろう?
しかしその情報は一切載っていなかった。
2011年11月からブログを初め、今まで約400葉の写真を載せていた。
凄い人を見つけたと喜んだのに、がっかりしてしまった。
これは、努力して獲得したカメラの眼でないだろうと、勘ぐってしまう。
この人の眼というより、他人(メーカー技術者)の眼を拝借しただけ。
金で買った義眼のようなもの。
HCB&Wモードにして、手あたり次第撮っていったら・・・・5年もしたら それなりに作品はたまる。
ブログの題はキャッチーだし、写真もインパクトあっただけに、「騙された感」が強くなってしまった。
でも、これが技術の進歩というもの、
目くじら立てるほうがおかしいと言われてしまいそう。
騙されたなどと云う小生は、時代遅れの偏屈人間なのだろう。
インパクトある写真は それが どう撮られてたものであっても、
インパクトのある写真と評価すべきだろう。
病気明けに最初にテストしたのが、
「フィルムの眼」によるHCB&Wモードの真似ごと。
現像で、トーンを少し間引けばできるはずと ひりひりした喉を気にしながら考えていた。
比較に、ソニーNEX-3をHCB&Wモードにして撮影した。

NEX-3についているレンズの焦点距離は16mmなので、フィルムカメラには同じ画角の24mmレンズを付けて撮影。
少し露光を少な目にし、やや硬調な(Ⅳd)液で押し気味に現像した。

NEX-3につけたソニーの16mmレンズなかなか優秀だと思うけど、約40年前のNikkor 24mm F:2.8のレンズも、優秀だと思う。
広告の文字など、デジタルより鮮明。


昔は、フィルムで如何に滑らかな画像を得るか苦心していた。
35mmフィルムでは 銀粒子のでたザラとした写真になりやすい。
それを避けるため「超微粒子現像法」などの特集も組まれ、写真雑誌には載っていた。
それでも不満なら、大判カメラで撮ることになる。
しかし、大判カメラは、プロの世界、素人には敷居が高すぎた。
いまは デジタルの時代、粒状性が問題になることはない。
デジタル写真は滑らかです、昔の大判カメラ並みに。
工事用の板塀、防護ネットの質感、いずれもデジタルのほうが滑らかで、眼に優しい。
35mmフィルムは、劣っています。


シューウインドウを写したものは、フィルムのほうが 少しいいのではと 贔屓目に見ています。


しかし、これはデジタルのHCB&Wモードのほうがいい。
フィルムでは 壁の部分に、ザラッと粗れた銀粒子がでて・・・見苦しい。
自分の手で現像している人なら、
工夫すれば、フィルムでもデジタルのHCB&W風写真を撮ることができます。
それを確かめただけ。
だからどうなの?と詰問されると・・・・黙りこくってしまいます。
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- 2017/03/19(日) 22:36:25|
- フィルムの眼
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