それほど欲しいカメラがあるわけではない。
あったとしても、ぶらぶら遊んでいる身、先立つものもない。
それでも 通知が届けば見にいく。

新宿のアルプス堂・・・216万円のライカM3!! 手が出るはずもない。
でも、欲しい人はいる。
購入したとしても、フィルムを詰め、撮影に使うことはないだろう。
防湿棚、あるいは応接の飾り棚に置いて、眺める。
所有しているだけで満足できるなんて、なんと幸福な人だろうか。

地下鉄で銀座へ、地上に出ると 銀座通りは歩行者天国になっていた。


外国の方だろう。いまはスマホがあれば道に迷わないのだろう。
熱心に、スマホを見つめている。ポケモンGOではないと思うけど。

銀座通り、シックで綺麗な女性、外国のフォトジェニックな人も 多く歩いているが、
この方が一番、存在感のある方だった。20mくらい前にいるときから注目していた。
綺麗なお姉さんより、この人に眼がいく。
思わず追っかけ? ストカーと間違われてしまいますね。
そんなことはできません。
さっと、すれ違いざま、秒撮させていただきました。
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カメラを持ち上げ、ファインダーで確認したらすぐにシャッターを切り、
何ごともなかったようカメラを下げる。
その間 1,2秒。
スナップ写真を見れば、どの高さで撮影されたものかは ほぼわかるものです。
腰の位置から撮ったなと判れば、対象に気づかれないよう、
ノーファインダーで撮ったのだろうと。
ファインダーに眼をやろうとも、盗撮は盗撮だろうと言われれば それまでだが、
一応 撮りますよという 合図にはなっている。
現像後、ネガを拡大し、鋭い目でカメラを見る人が写っているカットは、没にするようにはしています。
カメラを下げ 知らぬ顔してノーファインダー撮影するよりも 少しは盗撮感が下がる。
雑踏に立てば、スマホで 仲間同士 撮り合っているのも見かけるので、
その中に紛れれば、街撮りスナップ 至極簡単だろう。
しかし、手軽なだけに、撮った人の視線/工夫を感じなくなっている。
簡単に綺麗に/意図したように撮れてしまうので、それで満足してしまうのだろうか?
手慣れているが、ありきたりのうまさでは・・・・
対象の仕草をしっかりと見つめているだろうか?と危惧してしまう。
フィルム時代のプロの眼は鋭かったと思う。
所作を見抜き、予想し、カメラを構え、その少ないチャンスを切り取っていた。
簡便になると、技能の低下を招くのかもしれません。
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「世界の中古カメラ市」 例年見ている。
めぼしいものなど あるはずもないと思いながら、
それほど広くない会場にも関わらず2時間も滞在してしまった。
できれば ContaxⅠについていたゾナー50mm F:1.5のレンズを探し出したい。
そして、それが もし安かったら・・・・心 惹かれて 購入しちゃうかも。
驚いたことに 未だ使えるContaxⅠ(通称ブラコン:ブラックコンタックス)を飾っている店が3軒あった。
しかし、ついているレンズはいずれもテッサーだった。
ブラコン時代の50mm F:1.5ゾナーはないか聞いたが どの店もないという。
露光計が壊れたオリンパスPenが微妙に高い値で出ていた。
完動品なら一万円、ジャンクなら500円でも高い。
露光計以外は動くので、自分で絞りやシャッターをセットできる人なら使えるという・・・・
ちょっと心が動きましたが・・・パス。
ライカLマウント用 Summitar 50mm F:2 興味があったのでみせてもらった。
おそらく戦前作られたもの。円形絞で珍しい・・・が、コーテングされている。
戦後になって後コートしたものでしょう。
コーテングまでして、最初の持ち主は大事に扱っていたと思います。
しかしその後、手を離れ、長い間 使われていない。
コレクターと店の棚の間を往復していたのかもしれません。
グリースが硬くなり絞リングが回しづらい。
購入し 救ってあげたいと思ったけど・・・・ごめんなさい。ちょっと高い。
1960年以前のレンズには 手作りした職人と、それを買い求めたカメラ愛好家の
情念が詰まっているような気がしています。
古いレンズは隙だらけ、職人手作りの品なので、同じレンズでも出来不出来がある。
それが、使う人の不完全さと共鳴するのではないでしょうか。
なんとなく レンズに温かみを感じちゃう、非科学的ですが・・・・
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- 2017/03/07(火) 15:11:38|
- 都会の景観 Tokyo
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