人間とは面妖なもので、時として変なことをしてしまう。
人に認められたい、
自惚れたい、
一目置かれたいという 気持ちが渦巻いているのだろう。
ソラリゼーションをしてみようと思ったのは何故だろう?
既にマイ・レイが発見し、その技法で、たくさんの作品を作っている。
しかし、ネットサーフィンすると 難しい技法だということになっている。
難しい技法だと喧伝する人の鼻を開かせたいと・・・・
これ、小生の虚栄心??
マン・レイがソラリゼーション技法を開発したのは1930年台、
それから、80年以上の月日が経っている。
化学を勉強してきた者なら、
ソラリゼーションを決める要素が何かは想像がつく。
現像の途中で光を当て、現像を更に進めるので、ネガに一種の被りを生じる。
フィルム全面が黒化した失敗ネガを作る可能性もある。
要はいつ前現像を中断し光に晒すのか、それから どれだけ後現像すればいいかを 知ればいいだけ。
実験のマトリックスを作り、その実験計画に沿って テストピースを作ればいいだけ。
一日、二日の実験で、ソラリゼーションに最適な範囲は特定できる。

ソラリゼーション現像で面白いのはトーンの一部が反転したもの。
ネガで取り込もうが、ポジで取り込もうが、不思議なトーンになる。
それを如何に表現に生かすかというセンス(切り取り方)のほうが重要だろう。

これは「4」のコマをポジで取り込んだもの。

これは、「5」をネガとして取り込んだもの。(通常の写真と同じ)
ネットで「ソラリゼーション現像」というタームを入れて検索すると、色々なサイトをヒットする。
中には あれあれ と思うサイト(記事)も見る。
印画紙を使ったソラリゼーション現像をした経験はあるようだが、
「こうに違いない」と確信してしまったのだろう、ブログの内容には、首をかしげざるをえない。
確信は嘘より危険な真理の敵
不確かなことも100回言えば、本当のことと信じてくれるとおもうのか?
マンレイのソラリゼーションもネガではなく、印画紙のソラリゼーションが主だと、主張している。
印画紙を用いたソラリゼーションでは 画像はローキーになり勝ちだが、
マン・レイはハイキーの作品を発表している。
違うのではないの?
マンレイは、自身の技法に関し一言も話さなかったはず。
何かそうだと言える「エビデンス(証拠)」あって 言っているのだろうか?
この人、上から目線、ソラリゼーション現像をする人を「暗室モグラ」呼ばわり。
ちょっとカチンときますねぇ。
偉そうに語りたいのが心情。わかるが、見苦しい。
エビデンスのない発言は・・・・控えるべきだと思う。
「フィルムでやりたいという暇な人は、ソラリなんてけち臭い事言わずに、是非ネガ反転の方法を考えて暇つぶししてくださいな。白黒のポジを作るんですよ~。」など発言している。
(白黒ポジの)反転現像は、すでに1938年 Forschritte der Photographie という雑誌の,(1938),152 に記載されている。
(孫引きです 写真化学 菊池真一 7章 Pge100 :共立出版に記載されています)
解決済みの事項です。
印画紙に焼き付けるのは費用が掛かると、
昔、ポジ現像(ネガ反転)し幻灯機(スライドプロジェクター)で写真を楽しんでいる人もいました。
(グログを書いた人、知らないのだろう)
人間とは面妖なもので、時として変なことをしてしまう。
人に認められたくて、上から目線で書いたのだろうが、
自分の無知を曝け出しているだけなのでは・・・・。

これは 同じ日 フィルムを交換し撮影したもの。普通の現像をしています。
ソラリゼーションする、しないは、撮影者の選択、難しい易しいではなく 写真表現の一つだと、思っています。
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- 2016/12/14(水) 19:15:45|
- 写真の技法
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