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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

Retro400S フィルムを使う  二段現像法

写真表現とは何だろう?と考えてしまう。
写真は好きだった。

その昔、プロのカメラマンが使っているNikon Fを買えば、
いい写真が撮れるのだろうと思っていた。
しかし、現実はそんなに甘くない。
「カメラはいいのにね。」と母からは皮肉られた。
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写真雑誌を読んでいたら、森山大道のエッセーのような記事が載っていた。
横須賀のどぶ板通りを撮影したころの思い出が載っていた。
貧乏し、フィルムの入手もままならない。
100フィート巻きのTri-X缶を一つ手に入れ、これで当分 撮影できると思ったが、
一週間で使い切ってしまったという。
小生なら、一缶あったら、半年くらいは持ったと思う。
プロは圧倒的に撮影枚数が多い。愕然とした。
フィルムは、高かった。だから、むやみやたらとシャッターを切れない。
小生は うじうじ シャッターを切っていた。

一週間で一缶なら、年間で52缶。
プロは 年間4万カット近くの写真を撮っている!
2,3年も撮ったら、カメラは壊れてしまうかも・・・・
金がなくとも、撮る。貧乏しても撮る。覚悟が違う。
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小生に覚悟はないが、写真を撮るのは好きだ。
10年ほど前から、また Nikon Fなどの古いカメラを持ち出し、写真を撮り始めている。
趣味程度なら、フィルム代も大した額にはならない。年に5缶も使わないだろう。
この調子ならカメラを使い潰すこともない。
しかし問題は、覚悟がないこと、こころざしも乏しい。
視点が定まらず、あまり良い写真は撮れない。
ただ、写真でどんな表現が可能か、試し、遊んでいるだけだろう。
根889-21Ⅱ
Retro400Sフィルムで ローキー調に撮ろとしたら、
暗がりがいいだろうと、試し撮りしていた。
思ったほどよくない。
夜間撮影なら どうにかなるかもしれないと思った。
ようやく 二段現像法が完成に近づいてきた。
これなら夜の撮影でなくとも、できるのでは?と思い、
疑似的なソラリゼーション現像を行ってみた。
根892-8
闇を強調するならとストロボを 焚いて撮影もしてみた。
根892-9
同じフィルムでも、現像液、現像の方法、光の当て方、そしてフィルターワークなど、写真表現を変えることはできる。
勿論 フィルム画像を デジタル化、レタッチソフトで、トーンや明るさを編集することだってできる。

デジタルカメラは、痒いところまで手の届いた設定を 自動で行ってくれる。
単にシャッターを押せばいい。
デジタルカメラ自体が 豊な表現力を獲得しているので、
人間(カメラマン)が関与できる領域は少なくなっている。
これ以上 どうすればいい??デジタルカメラを手にすると・・・途方に暮れてしまう小生がいる。

撮影者の独自性は、どこにあり、どう表現できるのか?
レタッチソフト・・・??で細工する。
選ばれた人しか所有できないような高価なカメラ?
最新の高性能レンズ??

デジタル・カメラの進歩は早い。
上手にカメラがアシストしてくれるので、
いいなと思ったら シャッターを押すだけ。
誰もが「いいな」と思い、狙った、ありきたりの写真が氾濫している。
どこに覚悟が、志が・・・と思えど、そんなのは「ナンセンス」な問いかけかもしれない。

見たことあるような 花の接写、愛犬の写真、
好きな猫の写真と・・・おいしいそうな料理の写真が、
インターネット空間を流れていく。
綺麗の撮れてしまうデジタル写真が どこへ向かうのか 老人には、予想不可能。
写真を撮ることが 簡単になるほど、
写真の位置は低くなって、(誰だって、できるじゃないか・・・)
「覚悟」「志のある」写真家は 消えていくのかも。
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  1. 2016/10/12(水) 19:07:26|
  2. 写真の技法
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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