彼岸入りした。
妻が、お墓参りしようと言う。
そして、帰りに、「シンゴジラ」の映画が見たいという。
小学生のころ「ゴジラ」を見ている。
昭和30年ごろだったと思う。
五反田で見たか、渋谷だったか、日比谷だったか・・・今となっては思い出せない。
父親に連れられ、兄と観たのだと思う。
怖ろしいと思うと同時に魅了もされていた。
まだ、娯楽の乏しい時代、映画館はいつも満員だった。
水爆実験・・・ゴジラ・・・・生命を溶かし液体に変える(薬)爆弾。
水槽に入れた魚を溶かして見せる実験のシーンは、今でも鮮明に残っている。
もっとも、今見たら、そうだったか?と 記憶のギャップを感じてしまうかもしれないが・・・・
それもいいか、と彼岸入りした日(9月20日)白山のお寺に行く。
帰りに日比谷で降り、東宝シネマへ。
午後からあいにくの雨になったが、映画館は混んでいた。
3時半のチケットを買う。
時間待ちで、お茶でも飲もうと、向かいのシャンテへ入る。

三階に「シンゴジラ」の模型が飾ってあった。
ポケモンGoではないが、ここでシンゴジラ三匹捕まえた。
カメラには 戦前の 沈胴50mm F:2.8テッサー ノンコートレンズを付けていた。
暗く硬いゴジラの皮膚の材質感(ディテール)を出そうと一絞りほど多めに露光したつもりでいる。
怪獣を撮るのに階調性のなだらかに繋がったネガを作ろうとしていた。
そこに間違えがある。

ゴジラを表現するなら、階調性は省略してもいい。
白と黒のコントラストの美しいネガを作るべきだったろう。
常に、記憶の中にあるもののほうが、素晴らしい。
60年前のゴジラのほうが風格があると、思ってしまう。
もっと恐ろしかったと、トーンカーブを調整し、ローキーに写真を調整してみた。

しかし、皮膚を黒く潰せない・・・・駄目ですね。
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シンゴジラ 期待外れ。
自衛隊のあり方、アメリカとの関係など、少し風刺を効かせていたが、インパクトなし。
話は荒唐無稽。
荒唐無稽でも、もしかしたら そうではないか と思わせる惹きつけがあれば、納得する。
遺伝子の話や核融合エネルギーがでるが、リアリティはない。
酸素や窒素の核融合エネルギーを使うなんて・・・・超新星爆発でもあるまいにと思ってしまう。
特写に頼り、派手な爆発シーンに終始。
脚本が練れていないと感じた。
観客は、ほとんどが成人した大人。
小生のような老人も目立つが、子供の姿は、少なかった。
60年前、映画ゴジラの観客の半数は子供だったと思う。
いまは その時の子供が もう一度 ゴジラに郷愁を感じ、見に来ているのだろうか?
今の子供の感想が聞きたいもの。
あまり話題にはならないだろうなぁ。
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ただし、映画は混んでいました。
大人には、「キャッチー」な映画なのでしょう。
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- 2016/09/23(金) 15:47:18|
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