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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

人の住むところ

人の眼で見る世界は、1mmの十分の一、0.1mmくらいが限界だろう。
0.01mmの世界の詳細がハッキリ見えていたら、
細菌を識別し、病気の原因も認識していただろう。
加持祈祷など必要ない。

遠くを見渡しても、人間の眼で見える範囲は、せいぜい一里、4kmくらいだろう。
高いところに登り見渡しても、20kmくらい、せいぜい40km 10里の距離が限界。
それが、人間の通常の生活空間。
その生活空間を、眼は正確に見ようとしているわけではない。
錯視もある。願望でも見てしまう。
壁に逆三角形の三つの汚れあれば、人間の顔を連想してしまう。
そんな生活空間の中で言葉は作られていった。

人間の作った言葉では、
0.1mm以下の微細な世界も、40km以上の広大な世界も、正確に記述することはできない。
とは言え、言葉の限界を意識しない人は多い。言葉に酔う。あおられる。
真理は、偉大な指導者の口から 言霊となって溢れてくると、夢想する。
限界を知っていたら、ガリレオは異端審判に掛けられなかっただろう。

71年以上の昔、大本営発表に有頂天になっていた。
言葉(言霊)に酔ったのだろうか?
新聞は、輝かしい戦績を確認しようとする民衆の熱気で、
発行部数を大幅に伸ばしていた。
人は「正義」という言葉に弱い。
「正義」は常に我にありと喧伝する。
あおられた国民は、偏見を増長させ、他国を非難、悪感情を抱く。
「偏見は、嘘より危険な真理の敵」
もうこの過ちは繰り返したくない。

それを阻止するのは、粘り強い思考に裏打ちされた知性だろうと思う。
見たと思ったら、知性のフィルターを通し、もう一度見直す。
正確に見ていたか、偏見で見ていたのではないかと・・・心の中で検証する。

何を観ているのかと思う。
何を撮ろうとしているのかと、時に躊躇する。
偏見を排除し、自分の眼で世界をみてみたい。
西大井876-21 Ⅱ
人間の住む空間、お前はどこにいるのか?
それを 撮りたがっているのかも、しれません。
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今日、8月15日は 敗戦記念日です。
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  1. 2016/08/15(月) 09:11:11|
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Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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