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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

お台場にて (フィルムとデジタルの比較)

カメラがデジタルに変わると、
失われていくものへのノスタルジーか、
フィルムカメラ信仰が芽生えてくる。

無限のグラデーションでつながっている世界を、
デジタルカメラでブツブツ切り離し0101の数字として記録する。
数字の集合体が映像か?そんなのは嘘だと呟きたくなる。

自然は連続(アナログ)しているのに、恣意的に分割し、画素と名づけデジタル化する。
画像は、その画素の集合体として記録される。
数字を見ただけでは、なんのことか、さっぱい分からない。
モニター画面には、数字データーを加工し、作り変えられたデジタル画像が現れる。
これは実像ではない、虚像のようなものだろうと思う。
どんなプログラムにも人間の恣意性/思い込みが入り込む余地はある。
それで再現された画像が、正しく再現できたものだと、
使う側の撮影者は、どのようにそれを確かめればいい?
デジタルカメラに実像を正しく記録することなどできないと結論を急ぐ。
フィムルカメラは、加工無し、生の画像がフィルム上に一対一の関係で、そのまま記録できている。
使うならフィルムカメラ。
それが、フィルム信仰の始まりだろう。
古いものは尊いのだ。

小生、未だフィルムカメラを使ているので・・・・少しは(10%くらい)頷くが、フィルムカメラ信仰を持っているわけではない。
比較870-25a
古いフィルムカメラで撮影。
レンズは新しいコシナ製21mmレンズ。
フィルムは、ロングセラーのコダック社製Tri-X。
比較DSC08801b
最新とは言えないが、ソニーのデジタルカメラで撮影したもの。
ネガフィルムは、フィルムスキャナーでPCに取り込んだ。
二つの画像を見比べる。
トーンの調子、高解像度感で デジタル画像のほうに軍配は上がる。
椰子の林、ビル、空の雲・・・・フィルムは完敗、いいところなし。
特に雲に銀粒子のざらっとした感じがでる。見苦しい。
その点 デジタルは見事、空は滑らか、白い雲の質感もいい。
フィルムで、そう簡単に出せるトーンではない。

低画素のモニター(200万画素以下)で見ている限り、
また それを2Lくらいにプリントしている程度なら、
デジタルは完璧、フィルムでは到達できないような写真を撮ることができる。
しかし、大きく伸ばすと・・・・デジタルに騙されているのではないか?という疑問が湧いてくる。
勿論、フィルムに比べ、画質はデジタルのほうが良いが・・・・。
それぞれの画像の一部を ピクセル等倍まで拡大し、切り出し、比較してみた。
870 デジタルとフィルム比較
通常 ブログに載せる画像は長辺800ピクセルになるよう縮小している。
この画素数でも、モニター画面(200万画素程度)で見るだけなら充分。
撮った画像をA3などの大きな用紙にプリントすることが目的の人でない限り、
高級なデジタル一眼など不要だろう。

ピクセル等倍まで拡大すれば、デジタルカメラが如何に画像を作っているかは・・・分かってくる。
椰子の葉一枚一枚エッジがでて高解像感がある。幹の部分のディテールも出ている。
ビルの柱もくっきりでて、コントラストは素晴らしい。
しかし、綺麗に鮮明に撮れたのは、撮影者の腕が良かったからではない。
明らかにソニーの技術陣のなせる技でしょう。(ソニー素晴らしい!と喜ぶべきですが)
フィルムを信仰する人は、これに我慢できない。
夏休みの宿題を、お姉さんお兄さんにやってもらうようなもの。
そんな作品と同列に置かれ優劣を評価されることへの不愉快感がある。

フィルムの画像は不明瞭。
椰子の葉、ビルの柱、空、いずれも デジタルと比べられるレベルにはない。完敗。
しかし、等倍ピクセル画像比較を知ってしまったら・・・・
汚い銀粒子と不明瞭な画像のフィルム写真がいいと思うか、
エッジが立ち、シャープ化処理された粒子のない滑らかなデジタル写真がいいと思うか、
それは、それを選択する人の見識だろうとおもう。
デジタルを選ぶのもいいし、フィルムに拘ってもいい。
ただし、へんな薀蓄は止めて欲しい。

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  1. 2016/08/05(金) 14:44:59|
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Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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