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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

有楽町から新橋まで 一駅散歩

パスポートは 今年の3月で有効期限が切れていた。
まだ、海外へ旅行する機会があるかもしれない。
有楽町の交通会館へパスポートの申請用紙を取りに行った。
10年後となると、父や祖父の年齢を超えている。
生きているだろうか?と思いながら、10年用の申請用紙を受け取る。
まだ、生存欲はあるようだ。
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その帰り、有楽町から新橋駅まで一駅散歩をしてみた。
一駅散歩865-12
数寄屋橋の交番に設置された像。
像に近づいて撮影したが、覗いたファインダーにはもう少し左に空きがあった。
KievⅡ(ContaxⅡ)のファインダーにはパララックスの補正がついていない。
少し窮屈な構図になってしまった。
一駅散歩865-22
歌舞伎座の前を歩き、築地の本願寺へ。
ファインダーのフレームには、もう少し左の空間が見えていた。
遠くの風景を撮るのなら、パララックスがあること、気にしなくていいが、
2mより近いものを写すとき、意識する必要がある。
パララックス補正の有るNikon SPやBessaRシリーズのカメラなら、それほど気にすることないけど・・・
一駅散歩865-28
右に曲がり、魚河岸へ。
午後の場内市場は閑散としていた。
光の点が、濡れた道に、連なって落ちていた。
暗い。 絞り解放 f:1.5 1/25秒で撮影した。
最新のレンズなら、f:1.5の絞りでも、もっとコントラストの高い画像を得ることができるだろう。
写真の画質(クオリティ)を云われたら、反論のしようもない。

×××のレンズは神のレンズ、これ以外使う気にならないよ・・・・などのたまう人もいるが、
小生は、段々と小欲になっている。(それに、先立つものもないし・・・・)
これで充分満足している。
一駅散歩865-32
築地市場まで足を伸ばすのは4年ぶりか?
兄が国立がんセンターに入院した時以来だろう。
久しぶりと、市場内を散策した。

戦前のゾナーレンズ、最少絞りはf:11。 カメラのシャッター速度は1/1250秒が限界。
フィルターを持参しなかった。 
ISO:400のTri-Xフィルムを使用している。
明るすぎる。
限界の、f:11/1250秒で撮影した。
一駅散歩865-34
戦前のゾナー、初期のf:1.5 50mmレンズの最少絞りはf:8だったという。
これは、後期型でf:11が最少絞。
更に晩期というべきか・・・1942年製?からはf:22となる。
戦後 西ドイツに移ったツアイス製のオプトン・ゾナーは f:16が最少絞りとなる。
一駅散歩865-38
このレンズ 最少絞りのf:11まで絞るとイメージサークルが小さくなり四隅で少し画像がけられる。
当時の硝子と設計技術では、これが限界だったのだろう。
このゾナーレンズに、ツアイスの、そしてそこで働く技術者の良心を、小生は感じている。
理論的にはf:1.4のレンズを作りたかったのだろう。
しかし、f:1.5で断念。f:1.4の設計では、フレアーがでてコントラストの良い写真が撮れなかったと推察している。
ツアイス基準の画質を保証するなら、f:1.5~f:11だった。
戦後、カメラ業界に出ていかざるを得なくなった日本光学(ニコン)は、
ゾナータイプで 50mm F:1.4のレンズをS型ニコンにつけて発売した。
世界最高の明るいレンズというキャッチコピーで。
当然、ツアイスから猛烈なクレームがでる。
日本メーカー 背に腹は代えられず・・・だったのだろう。
確かにS型ニコン用 50mm F:1.4のレンズ、絞開放でフレヤーがでてコントラストが低い。
ゴーストも出やすかった。
絞れば解消するが、f:2での画質は 50mm F:2のレンズのほうが良かった。
今となり、新規に設計しなおせば、コーテング技術の進歩でF:1.4レンズも可能だろう。
(Nikon F用の50mm F:1.4のレンズは ガウスタイプ、コーテングも良くなっているので、f:1.4から使えます。
ただし、時に 微かにフレァーが出る。それが、いい味だと喜ぶ人もいる。 
小生はf:2.8くらいの絞りが、このレンズの一番いい写りではないか・・・と思っています。人それぞれでしょうが。)

50mm F:2ゾナーは どれもいいレンズ。
それが、ソ連製のJupiter-8であれ、東独製であれ、ニコン製でも。
一駅散歩865-41
場内市場を横断し、汐留に抜けて、新橋駅へ。
古いレンズ、使うほどに、いろいろなことが確かめられ、わかってくる。
そうなると、手放せなくなる。
大事にしなければと。

神のレンズと崇められているレンズも、
使ううちに (年月を経て)
技術者の良心が・・・少しずつこぼれだし、
わかってくるようになるのでしょう。
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  1. 2016/06/05(日) 12:26:13|
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Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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