You-Tubeに、
Ted Forbsという若い(中年だが)写真家が、撮影技術や写真家を紹介するサイト(The Art of Photograhy)がある。
それを見ていると、John FreeというStreet photograherを紹介していた。
年齢的には小生と余り違いはないだろう。
しかし、白髪ながら髪は多く(うらやましい)エネルギッシュ。
思わず、撮影する姿に見入っていた。
スタジオ撮影に厭きた写真家が、新たな可能性を求め、外へでて写真を撮る。
それがStreet Photographerの始まりだろう。
カルチェ・ブレッソン、ロバート・フランク、ユージン・スミスの名が彼の口からでる。
彼の敬愛するStreet Photographer達だが、彼はその撮影スタイルは忘れるべきだという。
その人の撮影スタイルを真似してもダメ。
自分が何に興味を持ち、どう取りたいかは、よく見て、自分で考え決めること。
とるべき対象物がすべてで、撮影するカメラマンではない。
撮影するときはInvisible(透明人間)となり、対象のまさに「その瞬間」を捉えるべきと説く。
わかりやすい。
2015年夏、アメリカ西海岸、サンタモニカで番組は作られていた。
いまだ、ニコンのフィルムカメラを使っていた。おそらく50mmくらいのレンズだろう。
撮影技術の説明はない。
むしろなぜ撮るのか、心構え・とらえ方が中心の話になっている。
実際に砂浜で撮影する姿を見せ、そのとき撮ったモノトーン画像を番組に挿入する。
持っていたカメラを、さっと構え、シャッターを切る。
ほんの数秒のこと。
撮った写真の説明は一切ないが、
何に注目し、どのタイミングでシャッターを切ったかが、よくわかる。
日本の写真家で、こんな説明をしてくれる人いるだろうか?
知性を感じる。チャラくないよなぁ~~。
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散歩にカメラを持ち出して10年目になる。
散歩カメラと思っていたが、やっているのは、Street Photography .
移ろいゆく瞬間を、いかにとらえるか。
その一瞬、逃せばその時は、決して、再び訪れない。
だから、徹底的に見て、考え、予想し、「その時」を捕まえろ、とJohn Freeは語っていると 理解した。
(ちょっと早口、英語の言葉のニュアンス、意味範囲が、とらえきれないところがあるけれど・・・)

このブログで、「散歩」というジャンルを作っていたが、Street Photography に改めようかと考えている。
一瞬で消えてしまう光景を、写真に撮る。
なんとエキサイティングなことだろう。
お前はそこに何を感じた?
頭に入れか?
そして、撮影の瞬間、対象に対しInvisibleになっていたか?
それが、John Freeの授業内容だった。
撮影した人が、撮った写真をくだくだと説明しなくとも、
写真が勝手にしゃべりだす。
それが、Street Photograph なのだろう。
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- 2016/05/19(木) 12:26:49|
- Street Photograph
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