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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

東京異国のプロローグ なぜ東京異国を探すのか

先日 六本木のミッドタウンで開かれている 土門拳の展覧会へ行った。東京にいながら、ミッドタウンへ行くのは初めて。展覧会を観たあとは、カメラをぶら下げ、併設された庭を散歩。梅雨開けが告げられると、待っていたかのように急に暑くなり、夏の陽射しになっている。夏の青空に入道雲がわきあがっていた。
2日後、撮ったフィルムを現像し、スキャナーで取り込むと、ドキッとする写真が現れた。
東京異国555-6
写真のできばえからすると、なんの変哲もない、見所のない平凡な写真だが・・・小生にとっては大切な、幼いころの記憶に繫がっていた。
白の割烹着を着たおばさんが、往来で立ち話をしているのを聞いていた、
「また戦争よ。日本って国、本当にやになちゃう。」
おそらく、朝鮮戦争のことを指していたのだと、今思えば合点します。
幼稚園に行くか行かないかの頃の記憶です。父に連れられて行った先で、この世とは思えない光景を見ていた。
広い芝生、瀟洒な家。洗濯したての、こざっぱりした服装の異国の人が数人、芝生に寝転がり、あるいは座り、おいしそうなサンドイッチを食べている。そして今思えばコカコーラ。
「戦争」「負けた」という言葉、幼児の小生に理解できるわけないが、とんでもない世界があることは理解できた。すごいショックだったことを覚えている。
この写真を見たとき、幼児期のそのショックを思い出していた。おそらく当時の日本、生活を楽しむというレベルではなかったのでしょう。塀のなかは、ものがあふれんばかりの豊かな世界。外は・・みすぼらしいわれわれの世界(よれよれの服、それでもハレの日は一張羅の服は着ますが・・・)
塀でそれが 厳然と切り離されていた。
それから60年以上たち、米軍の人は去りましたが、再び、外国人の方がが戻ってきて、六本木ミッドタウンの近くに多く住んでいるようです。
近くに住む白人の女性でしょうか、ビキニ姿になり、公園の芝生で日光浴を楽しでいます。この写真、昔の記憶を呼び覚ますに充分でした。
そう、彼らは、生活を楽しんでいたなぁ..うらやましいというより、圧倒された気分。そして反発する気持ちも少しあったか。彼らの眼に、誇らしげな優越感のようなものを感じ取っていた。
ミッドタウンは、元防衛庁の敷地に建てられたとか、父がつれてきたのも、この近くだったかもしれませんね。
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  1. 2013/07/14(日) 06:50:56|
  2. 都会の景観 Tokyo
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Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
散歩にカメラの生活もついに12年目に突入。10年も続ければ、何かを掴めると思ったが、デジタルカメラの渦に弾き飛ばされ、未だ写真の眼を掴めないでいる。
絶滅危惧種のフィルムカメラでは、無理なのかなぁと嘆息。
冷蔵庫に100フィート長巻フィルム4缶、保存してあるので、
あと一年は撮り続けられます。それからどうするか考えることにしました。

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