テストピースでの現像条件は、終了。
いよいよ、実戦配備、前段階に達した。
実際の撮影で、どのように撮れるか、
ソラリゼーション前の現像処理で三水準(Level A,B,C)
ソラリゼーション現像で三水準、計9水準のテスト撮影を考えている。
今回のカメラは BessaR、
コシナの製造したライカスクリューマウント(Lマウント)カメラを使用した。
レンズは、往年の名レンズSummicron 50mm F:2 (沈胴)。
最初のLevel A、テスト撮影が終了、今、PCに取り込んで、評価中。

現像の途中でフィルムを取り出し、光に晒す。
積極的に「被り」を作るようなものなので、フィルムの銀塩粒子は荒れる。
境界にエッジができて、銀粒子は荒くなるが、シャープ感がでる。
いままで、見なかった異様な光景が記録されていた。
この異様さは森山大道風??
こんな技法で、撮っていたとは思えないけど。

階調性は少なくなる。
暗い部分は、明るく浮き上がるが、
それを潰すようにレタッチソフトで調整(焼き付ける)すると、
白黒のコントラストの利いた画像になる。
バンパーの右端の「黒いテカリ」がバンパー全体に広がったら、かなりインパクトのある写真になるだろう。
ストロボでも焚けばいいのかもしれない。

ポジで取り込むと、こんな写真にもなる。

ソラリゼーションの現像時間を短くすると、異様さは薄れていく。

階調性を損なうことで、葉のテカリ、ヌメリが表現できるようになったと思う。

ごくわずかなソラリゼーション現像をフィルムにかけると、今までとは少し異なった階調の写真になる。
これなど、技法として、そっと(隠し味として)使えるのではないだろうか?
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- 2016/03/16(水) 11:56:41|
- 写真の技法
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