散歩写真では、戸外に三脚を持ち出すことは ありません。なるべく軽く、そしてすばやくが撮影の原則です。せっかく手に持ち自由にアングルを変えられるカメラを固定して使うなんて・・・かさ張るし、重いし・・・と 三脚に悪態をつけ、三脚はいつも家の中でお留守番。
今年の春 夜桜を撮影しようと思い、夜桜を撮影するのではいたし方なしと、連れ出しましたが、慣れない撮影だったため、三脚を倒し、大事にしていたNikonSPを破損、NikonSPは入院する羽目となりました。
しかし、このとき、三脚を使用した夜の撮影もいいものだと気づきました。
手持ち撮影にこだわるか、三脚を使うか、・・・悩むところです。

昼の見慣れた戸越公園と違う表情を見せています。f:8まで絞っているので、先鋭な写真が撮れました。
深い森の大木という風情があります。YGフィルターで、木の緑が少し明るくでたのも良かったようです。

街灯の光が逆光気味に入り、美しい諧調となりました。昼の撮影では無理ですね。夜だからこその撮影です。

富士には月見草が・・・ 戸越の大木にはアカンタス・モリスが・・・良く似合う。

3月、夜桜を撮影しようと、デジタルカメラでテスト撮影。手持ちで撮影しています。三脚を使ってくっきりと写したカットもありますが、こちらのほうが断然面白い。
アレ、ブレ、ボケ、60年台後半から70年代(西暦です)コンポラ写真なるものが流行りました。ほとんどが横位置の画面で、構図はきっちり決まったものではなく、余分なものも写っている、ブレていたり、増感現像したようにアレ(荒れ)ていたり、焦点をわざとずらしボケていたりという写真です。時の権威、権力に反逆する(したい)という当時の若者の心の動きがあったのでしょう。木村伊兵衛、土門拳などのうますぎる写真への反逆もあったか?(巨匠を超えられないなら、違った道へ) カリスマ的な人気があったのは森山大道。当時の若いカメラマンはみな影響受けていたのでは?
これ、コンポラ写真?ブレも意外と雰囲気がでるなぁ。三脚を使用し鮮明に写した写真には面白みがない。あまりに即物的で、イメージが膨らんでいきません。このほうがベターです。なお写っている影は、撮影する小生の姿です。
先月、恵比寿の写真美術館で、森山大道のオリジナルプリントを見ました。アレ、ブレ、ボケの一切ない、非常に美しいプリントでした。キャベツ、自動車などを撮影したものですが、黒は締まって、並々ならぬ暗室技術・・・うまい、すごいと・・・しばらくその前で 釘付け状態でした。
「アレ、ブレ、ボケ」がコンポラ写真と勝手に思い込んでいた了見の狭さを反省しています。コンポラ写真とは何? もう一度 見直してみようか、青春時代が戻ってくるかなぁ~?
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- 2013/07/08(月) 10:31:50|
- Night walk in Tokyo
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