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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

五反田にて

この頃 デジタル・モノトーンに心が惹かれている。
デジタルカラー画像をレタッチソフトでモノトーンに変換した写真、
ライカ・モノクロームのように専用機で撮影された写真、
いずれも、はっとする美しさがある。

銀塩フィルムの頃、滑らかで高精細な美しい写真を如何に作るかが 腕の見せ所、
微粒子現像法などが、カメラ雑誌の特集になっていた。

技術の進歩はすごい、デジタルモノトーンはその回答を出している。
35mmフィルムより、画像は高精細になった。しかも、滑らか。 
50年前のTri-Xフィルムは、フィルム銀粒子の大きさから、800万画素程度、
今は少し乳剤が良くなったが、それでも、1200万画素程度だろう。
フィルムは大きく伸ばすと、銀粒子が出てくる。滑らかとは言えない。
一本の線は、銀粒子の揺らぎがあり綺麗な直線としては記録できない。
しかし、デジタルなら可能。遠くのビルの窓枠の直線、鋭い直線として記録できている。
ビルのタイルは、銀塩フィルムだと、銀粒子が残り、汚す。
デジタルカメラでは、カメラ内のコンピューターが、画素間を補完し、滑らかな画像に仕立ててくれる。

わざわざ フィルムで撮る必要はないだろうに・・・と思える。
フィルムで撮ることに意義を見出すとしたら、デジタルに浸食された表現部分は潔く渡し、
デジタルでは表現できない分野に活路を見出すべきと思うが、
それが、難しい。

いままだ デジタルが追いついていないのは、光の強弱の範囲が(ラティチュード)銀塩写真に比べ狭いことだろう。
しかし、この分野も、やがてデジタル技術の進歩で銀塩を超えていくのでしょうね。
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五反田を散歩して撮った写真。
五反田にて813-23
デジタルで、白飽和させないよう露光すれば、暗い部分は黒く潰れるものの「ざらつき」や「粒状感」はなく滑らか、コントラストの効いたすっきりした写真になる。
明るい部分が少なく、白飽和を無視できる場合は、露光を少しオーバーにすれば、暗い部分のディテールは、はっきりと出てくる。
いずれであれ、滑らかで綺麗な写真になるだろう。
(銀粒子のざらつきがない・・・これは、写真を綺麗に見せるコツだった。)

銀塩モノトーンでは、それができない
銀塩フィルムは少々露光オーバーでも、白飽和はしない。
それを利用し、多めに露光し、暗い部分のディテールは、覆い焼きすれば、出すことはできるが、
漆黒の黒い部分に、銀塩の粒子が浮かび、汚す。
フィルムスキャナーでネガ画像を取り込み、暗い部分を、トーンカーブで持ち上げ、ディテールを出してみたが、やはり、黒い部分に銀粒子が残り、汚していた。
五反田にて813-24 Ⅱ
フィルムのもつ階調性の豊かさは、時としてメリハリのない、眠い写真になってしまう。
小生も、時には、昔風の階調性の豊かな写真を撮ります。
明るい白から漆黒の黒までながらかで豊かな階調が続くよう トーンカーブを調整しました。
これ以上暗い部分を持ち上げると、銀粒子が現れ汚くなるので、出ない限界でとどめています。
この豊かな階調性は、デジタルでは無理だろう・・・と思っていますが、すぐに追いつかれ逆転されてしまうかもしれませんね。
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ライカ・モノクロームで驚いたのは、空の描写に銀塩独特の粒状性があったこと。
ソフト処理も銀塩ライクに変換できるようになっていたのですねぇ。

昨日の、目黒不動の写真。2枚目の写真は「アレ、ブレ、ボケ」のうち、荒れ(アレ)を意識して撮影。
1970年代の森山大道風、ハイコントラスト写真を真似てみました。
一種の練習です。
あの時代、カメラに触った人なら・・・・誰もが一度は真似てみたくなったのでは?
豊かな階調性や粒状感を抑えた滑らかで高精細を求める旧来の写真に対する反発があったように思う。
小生は、その時手を出していません。
今頃になって、真似てみたくなっています。
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  1. 2016/02/01(月) 13:01:06|
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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