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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

夜 禁断の撮影?  ・・・いえ、撮影の範囲を広げたいだけです。

1930年代のパリで ブラッサイは 夜のパリを撮影しています。
フィルムの感度があまり高くない時代、写真は明るい戸外、あるいは光の調整できる写真館で撮影するのが常識でした。その常識を覆し、夜のパリを魅力的に写しだしたブラッサイの写真は評判を呼んだようです。
散歩にカメラを持ち出し、6年。ブラッサイの時代に比べ フィルムの感度は上がっています。昼の散歩で歩いたところを、夜撮ったら面白いのでは、という思いに取り付かれていました。とはいえ、夜 カメラを持って彷徨するのは胡散臭い。ボディーガードになる若者でも探さねば・・・と考えると、気持ちも萎えがちになります。
まずはテストと 今年の1月 夜の散歩を行ってみました。
夜景490-13
手持ち撮影にこだわりました。ISO400のフィルムと明るいレンズで 撮影できないかとテスト撮影。f;1.5、1/25秒で、大概のところは撮影できそうです。レンズはツアイスの15ゾナー、1939年製です。月の明かりに少しゴーストが出ています。木の枝もフレアーが掛かり、面白い味を出しています。現代の高性能レンズだと、もっと抜けの良い優等生的な写真が撮影できるでしょう。ブラッサイの時代に戻ったようで このほうがいいでしょう。2010年代の夜の東京です。ブラッサイから約80年後です、この間の進歩は、フィルムの性能があがったこと、カメラの基本的な機能は変わっていません。
50mmレンズだと手ぶれ防止に1/60秒くらいのシャッターを切りたいところです。1/25秒は手ぶれの危険が高いのですが、致し方ない。柵などに肘を固定して撮影すれば、もう少し遅いシャッターも切れるでしょう。
夜景494-13
店からの明るい光があるので、f;2、1/50秒で撮影。ピントも合い、手ぶれも感じません。
夜景494-14
f:1.5で1/25秒ならf:4、1/5秒はほぼ同じ露光条件。しかし、手持ち撮影は無理ですね。歩く人の脚はぶれて写っていますが、全体もぶれています。どこか固定できるところに肘でもつけてシャッターを切らないと駄目です。やはり、三脚が必要でしょう。
夜景490-16
目黒川は暗かったので、f;1.5、1/5秒で撮影しました。橋の鉄柵に肘を固定し、そっとシャッターを押しました。手ぶれは、ほぼなしです。古いレンズ、ボーとフレアーがかかった感じです。このほうが夜という雰囲気になりませんか?
夜景490-17
大崎駅、標識の文字もすっきり読めます。ツアイスのレンズいいですね。74年前すでにこんなすごいレンズができていたとは・・・驚きです。
夜景490-19
街路灯の光に、ゴーストが出ています。これも味ということにしましょう。
夜景490-20
非点収差とレンズ面の反射防止が不十分なため、周辺部の明かりの形が変形し、フレアーも多めです。
夜景494-17
この写真は、柵に肘をつけて撮影。ピントの効いた写真になりました。
アンドレ・ケルテス風の構図が狙える場所ですね。いつかここで 挑戦してみます。
以下2枚の写真は5月、21mmの広角レンズで撮ったものです。21mmなので、注意すれば1/10秒くらいまでは手持ち撮影ができるでしょう。f;4と暗いレンズでしたので、残念ながら1/10秒の撮影は無理でした。
夜景536-2
手すりに肘をあて、撮影しましたが1秒では、手ぶれが分かってしまいますね。
夜景536-4
柵に肘を固定すれば、1/2秒でも、どうにか手ぶれ防止できました。f:8 1/2秒なら、f;4、1/10秒でも同じです。この条件で撮影すべきでした。そうすれば、アングルをもっと自由に決めることができたでしょう。
もし、手持ち撮影にこだわるなら、もっと感度の高いフィルムを探すか、増感現像をするかどちらかです。
デジタルなら、ISO6400程度でもノイズの少ない写真が撮れるカメラも出てきたし、手ぶれ補正のレンズもあるのに、なんで好んで、フィルムなのか?古いカメラなのか?と詰問されると、・・・説明に窮します。
デジタルカメラにより新しい時代がきたことを感じます。今はこのデジタルカメラ どう写真表現に生かしていくか試行錯誤しているときでしょう。
デジタルで"Night in Tokyo" そのうちすごい写真家が現れるのではないかと、期待しています。
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  1. 2013/07/06(土) 12:34:48|
  2. Night walk in Tokyo
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Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
散歩にカメラの生活もついに12年目に突入。10年も続ければ、何かを掴めると思ったが、デジタルカメラの渦に弾き飛ばされ、未だ写真の眼を掴めないでいる。
絶滅危惧種のフィルムカメラでは、無理なのかなぁと嘆息。
冷蔵庫に100フィート長巻フィルム4缶、保存してあるので、
あと一年は撮り続けられます。それからどうするか考えることにしました。

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