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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

東京ミッドタウンにて  (写真展を見に その1)

1月19日 東京ミッドタウン、フジフィルム・スクエアーで行われている「ジャック=アンリ・ラルティーグ」作品展を見ようと出かけた。
ウイルス性 胃腸炎から回復したばかりなので、散歩のお供は、なるべく軽く、簡単なものがいいだろうと、Minolta Hi-Matic F を選んだ。
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会場では、同時に、フジフィルムのデジタルカメラ Xシリーズを使った100人のプロによる作品展 「100 X-Photographers」 展も開催されていた。
デジタル画像は、全て、関連会社のフレームマンで印画紙に焼き付けられたもの。
印画紙を使い、デジタル画像を焼き付けたもので、印画紙を見慣れた世代にとっては、目に優しい。
色の深み、彩度は印画紙のほうが開発の歴史が長く、進んでいるということだろう。
作品の多くは 373mm×560mm 或は 676mm×900mmの大きさに引き伸ばされていた。
見ていて迫力がある。小さいと平凡で見どころを感じない画像でも、大きく伸ばすと迫力が出てくる。
なるほどと思う作品もあった。
細部まで滑らかで、フィルムカメラなら大判カメラ「しのご」(4インチ×5インチ)で撮影されたもののような素晴らしさであった。
確かに 時代は動いている。
一方、ラルティーグの作品は、僅かに25点程度、モノトーンの印画紙に焼き付けられているが、四つ切程度。
「100 X-Photographers」展をみてからだと、みすぼらしく感じる。
でも、写真とは何か、考えさせられてしまう・・・・
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「もの」としての品質は、圧倒的にデジタルのほうがいい。
作品の大きさによる迫力。
細部までの解像度、描写力、キャッチーな色彩、それを可能にしたのは、この160年間の絶え間ない技術革新のおかげだろう。
しかし、小生が作品を見て感動したのは、10歳の子供時代から20歳ころまでのラルティーグの作品のほうだった。
100名の写真家、撮影技術は確か、デジタルカメラも良い。
しかし、肝心なところでは、幼いラルティーグにはかなわない。
ラルティーグは「カメラという機械」が面白くてたまらない。
撮ったらどうなるか? 「わくわく」しながら工夫し撮っているのが分かる。
硝子乾板時代のカメラである。一日に一、二枚しか撮れなかったという。
少年が夢中になって撮影している姿を想像していた。
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しかし今、カメラにわくわく感を抱き、写真を撮っている人はいるだろうか?
新製品がでると試す人はいるが、カメラの細部の薀蓄を語るだけ。
どう、すごくよく撮れているでしょう・・・と自慢げだが、カメラを使う「わくわく」感は乏しい。
一世紀を超える写真の歴史の中から、様々な撮影技法が開発されてきた。
そのノウハウは、カメラの人工頭脳に組み込まれていく。
あとは 少しの注意さえ払えば、綺麗な写真を撮ることはできる。
結局はメーカーの掌の上で撮らされ/踊らされている・・ということだろう。
綺麗に撮られ飾られた夥しい数の作品を見ながら・・・
シャッターを切る「わくわく感」では、ラルティーグのほうが、数等上だろうと思った。
写真の質は、「もの」としての品質より、見えないこの感覚(わくわく感)、大切なものはみえない・・・にあるなぁと感じていた。

東京ミッドタウン814-2
地階にあるモニュメントが面白い。
東京ミッドタウン814-17
まだ 撮りようはある。
一本のフィルムを取りきるつもりで、もう一度 挑戦してみたい。
まだ、小生にもカメラを手にした「わくわく」感、少しは残っている。
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  1. 2016/01/25(月) 11:14:37|
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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