本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

L マウントレンズで接写 顚末記

デジタルカメラの発展で、簡単に花のクローズアップ写真が撮れるようになりました。
紫陽花E16mmDSC07253
これは ソニー純正のE16mm F:2.8のレンズで撮影した紫陽花。カメラを向け、液晶画面を見てフレーミングしシャッターを押せば、それだけで紫陽花のクローズアップ写真が撮れてしまう。露光だの、ピントだのと考える必要もない。簡単便利です。
なんで好んで、古いLマウントレンズ? そういう疑問もわきますね。
しかし、カメラを趣味としてきた小生にとっては、工夫して撮影するというのが、一番の楽しみ。物事をネガチブに捉え、無理でしょうとか、~~だからやってもしょうがない、と考えるより、どうしたらできるか考え、試すのが面白い。
手元には、ミラーレスのSony NEX-3と、Summaritという 個性的な(悪女風)レンズがある。これで接写できないだろうか?ここから 「古いLマウントレンズで接写する」という 沼に踏み込んでしまいました。
手元の機材を調べると、ソ連製レンズで、固定鏡のInduster-50がある。沈胴式のInduster-50は、携帯に便利なので時々使うが、このレンズは ほとんど出番がない。実はこのレンズ、分解すると、ソ連製一眼レフカメラ ゼニットにレンズを流用できるようになっている。(ということを、ネットで知った)ゼニットカメラ自体、ソ連のLマウントカメラのフェッドにペンタプリズムを載せたもののようである。Lマウント一眼レフ!! M42ではありません。(Induster-50は、フェッドの標準レンズのようです)これは 使えますね。
取り付け方DSCN2868
分解し、袴部分を接写リング替わりに使いました。L39のネジになっているのでSummaritもしっかり固定でき、絞りも、ヘリコイドも問題なく動きます。
撮影装置DSCN2879
NEX/L39のアダプターで、カメラに装着した姿です。
ためしに、物差しを撮影し、どの程度の接写が可能か調べてみました。
接写倍率DSC07919
比較に Micro-Nikkor 55mm F:2.8を FマウントアダプターでNEX-3につけて撮影してみました。
Micro-Nikkorの最短距離は25cm程度、これは撮像管(フィルム)と被写体の距離なので、レンズ先端と被写体の間隔は10cm程度です。残念ながら Induster-50の袴では、そこまで近づけません。
紫陽花SummaritDSC07651
「Summaritで接写を・・」と宣言してしまったので、撮影はしましたが・・・少々不満がのこりました。それでも、画面の長辺で4.5cmですから、花の径は2cm程度でしょう。Summaritでも接写はできています。まあ、成功。
それでも、更に、なにか いい手はないかと探したところ PAM-Britar 105mmレンズに気づきました。このレンズ、先端部分のレンズと、ヘリコイドの鏡胴部分が簡単に外れます。
PAM鏡胴での撮影DSCN2859
鏡胴にヘリコイドがあるので、これなら引き伸ばしのレンズ(ヘリコイドありません)が使える!、引き伸ばし用レンズは、ライカのおかげでL39マウントに統一されています。今は使わなくなった引き伸ばし用レンズを机から出してきました。みな古いレンズです。2つほど、曇りが出ていました。38mm、50mm、7.5cm、105mm 4種類のレンズが使用できそうです。ただし、105mmレンズをつけて見たところ 最短が1.5mでした。無限遠で20mあたりに合うので、接写には使えないと判断しました。
接写PAM利用DSC07911
物差しを被写体にしてテストすると、接写倍率が、Micro-Nikkorより高いのは、EL-Nikkor 50mmと Fujinon-EP 38mm。このレンズで、接写撮影すれば、今より違った世界を撮影できるかも。
ということで、この2つのレンズで 花の撮影をして見ました。「引き伸ばしレンズで接写」として、改めて載せます。
代わりに Lucky 75mmで撮影した例を載せます。
Lucky75mmDSC07735 f4
さすが引き伸ばしのレンズです。古いとはいえ、絞り開放からしっかりした描写力。
Lucky75mmDSC07741 f16
絞ると、バックの葉の葉脈も出てきました。「Lucky」レンズ 今となっては知らない人も多いでしょう。国産の引き伸ばし機メーカー藤本写真工業のブランド名です。小生最初は Luckyの50mmを使用していました。一方、日本光学製(ニコン)のレンズは、倍くらいの価格がついていました。よっぽど良いのだろうと、無理してEL-Nikkor50mmを購入し、もっと良い印画紙が焼けると期待したのですが、ほとんど区別つかなかったことを覚えています。
Luckyは 専用メーカーだけに レンズの個数も出ていたのですね。問題なくいいレンズです。ところで、藤本写真工業 今は何を生産しているのでしょう?ケンコーに引き伸ばし機事業を移譲したとのうわさがありましたが・・・
初代の引き伸ばし機は、ラッキーでした。二代目は、富士フィルム製です。その引き伸ばし機も使わなくなり、納戸に入ったまま。今は、フィルムスキャナーでネガを読み取り、デジタル化し、EpsonのPX-5600で印刷。また、いつの日か 暗室を整備し、印画紙に焼付けるか・・・・かなわぬ夢かなぁ~

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  1. 2013/07/02(火) 08:18:50|
  2. 写真の技法
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Author:Alchemyst Sasaki
散歩にカメラの生活もついに12年目に突入。10年も続ければ、何かを掴めると思ったが、デジタルカメラの渦に弾き飛ばされ、未だ写真の眼を掴めないでいる。
絶滅危惧種のフィルムカメラでは、無理なのかなぁと嘆息。
冷蔵庫に100フィート長巻フィルム4缶、保存してあるので、
あと一年は撮り続けられます。それからどうするか考えることにしました。

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