今年は 戸越公園の「イロハ紅葉」を 撮っていた。
厭きるぐらい撮っただろう。
沢山集まると、選ぶ段になって、どのショットがいいのか・・・わからなくなっている。
似たり寄ったりの写真とも思えるし、いや、このほうがフォトジェニックと 思えたりする。
イロハ紅葉の何が撮りたかったか、覚束なくなっている。

「これ、写真にしたらどう写るだろう?」という興味心/好奇心でシャッターを切ったはずなのに、
たくさん撮ったものから、選ぶとなると、何に興味を持ったのか・・・あやふやな気持ちになる。
選びようがないではないか。
いつしか、選別の意欲を失っていく。
グログをサーフィンすると、綺麗な紅葉の写真が沢山載せられている。
教科書に載っているような完璧な構図が続く。悪くはない。
とは思いながら、どの作品も、どこかで見たことある構図であり、色調。
なにか、他の人の写真と差別化できる、もう少しの+αが欲しいと思ってしまう。
デジタルには、心を萎えさせ、感性を鈍感にさせる・・・魔性が潜んでいるように思えてきた。
ハイクオリティー画像という甘い囁き。
それを可能にするのは、少数の選ばれた人しか持てないような高価なデジタルカメラ・・・・。
もっと綺麗な、フォトジェニックな写真がお望みなら・・・・最新の、なるべく高価なデジカメを手にいれるのがいいでしょう。
そんな 魔性のつぶやきが、耳もとでささやかれている。

手元不如意につき・・・・昔の貧乏侍ならそう答えるところ。
NEX-3で充分と自分に言い聞かせている。
一度撮った写真は捨てられないでいる貧乏くさい老人でもある。断捨離しなければ。
空の色調、もう少し深いブルーが欲しい。雲に赤味が少し残っているのが、気に食わない。


いっそ、空を漆黒の闇にしてしまったほうが、紅葉の本質を捉えることができる・・・・・かも。
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- 2015/12/14(月) 21:13:33|
- 樹、草、花
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