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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

泉岳寺にて

Canonet 古いカメラです。
1960年代半ば、おそらく 東京オリンピックの頃 母が購入したものだと思います。
爆発的に売れたカメラで、ほんの数年で100万とも、200万ともいう台数が売れたそうです。
Canonet.jpg
当時使ってもいいと言われていたのがMamiya-6、このカメラには触れませんでした。
あれから50年以上経ち、もうこのカメラを使う人はいません。
使えるものかテストしてみました。
長巻のRetro400Sを短く切り、カメラに装着。
そのカメラを持って、自宅から泉岳寺まで 散歩してみました。

家を出たのが2時を過ぎた頃、戸越の里から、大崎を経て、御殿山に登る。
さらに歩をすすめ高輪へ。
高輪の台地離れ、江戸の海に向かって降りていくと、泉岳寺に至る。
途中で スナップしながらの散歩で、着いたのは3時過ぎになっていました。
泉岳寺802-24
高級機にしかついていないキャノンの明るい45mm F:1.9というレンズ。
そして、最先端のセレン式露出計がついています。
シャッター速度優先で自動露光してくれるので、露光の失敗はない。
それに、高級機に比べ安い。おそらく三分の一でしょう。
しかもそれで高級並の写真をとることができる。
手軽に撮れるというのでバカ受けしたんだと思います。
(その頃の高級機には、露出計は内蔵されていません。)
セレン式なので 電池は必要ありません。セレン素子が劣化しなければ、そのまま今でも使えます。
どうやら劣化していないようで、そのままつかえそう。
感度設定値の最高がASA400になっているので、キャノネットの後期の製品のようです。
泉岳寺802-30
使い方に ちょっとしたコツがあるが、50年以上前のカメラとも思えないほど、スムーズに使えました。
機械的(メカで)に最適絞りを固定するため、シャッターのストロークが長いのが、唯一の使いにくさ。
それ以外、欠点を感じなかった。(少し、ごつく重い)
安いなど侮れません。ファインダーは、パララックス自動補正をしていました。
等倍ファインダーではないけど、すごいもの。
ツアイスは、コンタックスⅡaになっても、ブライトフレームにならず、パララックスの補正もない。
泉岳寺802-29 Ⅲ
こんな感じまで描写できる・・・売れたわけです。
4時過ぎ 山門を出て、都営地下鉄浅草線泉岳寺駅から戸越の里へ戻る三駅散歩でした。
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  1. 2015/12/12(土) 21:08:17|
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