この頃撮る写真、暗いトーンのものが多い。
明るいパァとした健やか感じの写真が撮れないものかと思う。
天気が良くないから、仕方ないとは思う。
写真機は装置、手に取ることのできる実体。
それで、目の前の光景を記録するだけ。
心の中まで撮れません。(そんなカメラまだ売られていない・・・)
暗いトーンの写真を撮ったからといって、小生の心の中まで暗いわけではありません。
写真に過大な期待を込める人がいる。そう思いたいという願望があるのだろう。
できれば芸術作品と言われたい。
それが高じて、写真は心象風景を表わすもの、心の波動がどうだの・・・と言われると、
検証不能の不毛な議論を吹っ掛けられているようで、はなはだ居心地が悪い。
(検証できることなら、その議論に乘るけど・・・)
テレビなら、右上隅に小さく「これは、個人の感想です。」と印字されるコマーシャル番組レベルの話題だろう。
面白いと、聞き流せばいいだけのこと。
写真の読み方、感じ方は 個人の資質の問題だと思う。
一人の写真家の一連の写真に見えてくるのは、写真家(撮り手)の感性や知性、
それに気づき、共感できるかは、写真を見る人の感性/知性による。
撮る人だけでなく、見る人の知性、感性も試されているのが写真。
感性に優れた人は作者の感性を/知性を見抜くだろう。
共感するか・・・浅薄な幼稚と馬鹿にされるか。
写真は 常に、それを試されている。 恐ろしいものだとおもう。
またくだらない写真撮って・・・と言われるのを覚悟して、シャッターを切っています。
相変わらず、暗いトーンの写真になりましたが、小生の心象風景ではありません。

国立競技場が解体され更地になったというニュースを聞きつけて、千駄ヶ谷の駅に降り立っていた。
競技場跡は一面工事のため高い塀で囲われ、中の様子を伺うことはできません。
覗ける場所は数か所に限定、しかもそこには薄い透明なプラスチックの板が張られていた。
プラスチックの窓の一部には、すでに工事で出た埃が付き、中の様子、不鮮明になっているところもある。
今後、建設が本格化したら、ますます、写真撮りにくくなるかもしれません。

この警備員、話好きな人でしたが、ちょいと意地悪。
工事車両が入るので、少しの間、柵を開けるのですが、カメラを持った人が近づいてきているのをわかっているのに、さっと柵を閉めてしまった。
柵の開閉はこの人の業務、付託された権限です。
権限を見せつけているようで・・・・まあ、職務に忠実な人なのでしょう。
余り汚れていないところを探し、なかの様子を撮ってみました。

撮りたかったのは、柵に貼られた警告文。
(その周辺で)「許可なく撮影を行うことできない」そうです。
ここは、周辺には当たらないと、小生判断しました。
時々拡大解釈する(仕事熱心な)管理者も、いらっしゃいます。
そんな野暮な。大丈夫と判断。
堂々とカメラを構え 撮影しました。
拡大解釈、先の国会でも もめていました。
上に立つ(管理者)ようになると、拡大解釈したがるのは、人間の特性か、
付託された権限を広げたいということなのだろう。
独裁国家ならいざ知らず・・・・拡大解釈は危険な落とし穴にならないだろうか。
それが心配、あやふやだから。いくらでも拡大解釈できる周辺事態とは何??
外苑の銀杏並木では、「いちょう祭り」が開催されている。11月14日から12月6日(日)まで。
軟式野球場のグランドの奥に見えるのは、メイン会場のテント。いろいろな屋台が出ているらしい。銀杏並木はようやく紅葉が始まったばかりでした。明日(27日)晴れたら、再度、銀杏並木で紅葉の撮影を・・・・あるいは代々木公園へ・・・行くつもりです。
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今回撮影に使用したカメラとレンズ。
沈胴のレンズ、見る機会少なくなっています。
フィルムでも一眼レフ時代からカメラに触った人では、知らないかも。
古いレンジファインダーカメラの時代、テッサータイプのレンズでは多くみられました。
ひっこめると携帯に便利です。ライカ系のカメラには、このレンズが一般的でした。
ツアイスのコンタックスにも沈胴のレンズありますが、コンタックスは金持ちのカメラ、固定鏡の50mm F:1.5、ゾナーが一番売れたそうです。
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- 2015/11/26(木) 14:20:08|
- 都会の景観 Tokyo
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