Retro400Sは、赤外部 800nmの光まで感光するフィルムなので、疑似的に赤外線フィルムとして使うことも可能。
その効果を確かめるため、UVフィルターとR72フィルター(720nm以下の光をカット)を使い 試し撮りをしてみた。

撮影時刻は午後の3時ごろ、順光(太陽を背にして)で撮影。秋の陽ざしは弱い。空を考えればf:11/500秒が順当だろうが、それでは樹の葉が暗く沈むと思い、一絞り開けて撮影。

R72フィルターに付け替えて、それより+3絞り開けて(実際にはシャッター速度を3段階遅くし)撮影した。
よく見れば 赤外線フィルムの効果は出ているが、「R72フィルターを使いました。」と言わなければ、YGフィルタ-を使って撮ったのかなぁ・・・と見誤るでしょう。
また、UVで撮ったとなると、樹は黄色く紅葉していて、それをやや露光不足気味の露光で撮影していると判断するでしょう。
しかし、樹はまだ紅葉していません。

樹を見上げるように撮影。空の部分を少なくしフレーミング。幹の一部に陽が差していたが、葉の部分を暗く落としたくなかったので、敢えて二絞り分 オーバーでシャッターを切っている。

R72フィルターに替え 更に+2絞り分シャッター速度を遅くして撮影。このほうが、小生の狙ったイメージに近い。

夕方の弱い(優しい)空の光が届いていた。

R72フィルターに替え +4絞り分シャッター速度を遅くして撮影。赤外線効果は、ほとんど感じられない。右にある草の茎と葉が、白く浮き出ているのがR72の効果だろう。
白黒のメリハリはUVで撮影したほうがある。大きく拡大すると、解像度も悪くなっている。波長は長くなるほど、分解能が低下するのは、当たり前のこと。その点で不利だが、逆手にとって、人物撮影に利用したら・・・肌は白く写り、しわも消えるかも。
踊りの練習を撮影をする機会があったら、試してみたいものだなぁ。(この頃は、お呼びがない。 演劇に凝っているようです。)
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- 2015/10/26(月) 12:18:20|
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