文書を印刷するプリンターが壊れたので、有楽町のビッグカメラへ行き、A4対応のプリンターを購入した。
購入手続きを終え、夕方の有楽町を散策する。

デジカメの進歩は著しい。大判のフィルムで撮影したような尖鋭度と滑らかさがある。
フィルムの時代 35mmの小型カメラで、銀粒子を出さず如何に滑らかなネガ(写真)を作るか、腐心したものだが、デジタルカメラで、それが簡単に達成されてしまうと、今度は「あの、のっぺりとしたデジタル写真は何だ」と、フィルムを擁護する言葉が、フィルム派の人の口から出るようになる。全く 身勝手なものである。

写真の評価は、紙に焼かれた(プリントされた)ものでなされるのだから、より画質の高いデジタルで撮影されたもののほうが、高い評価を受けやすいのは自明のことだろう。

この数年、写真展を観に行くようにしている。時代はデジタル。それを非常に強く感じている。デジタルで撮られたモノトーン写真も画質は非常に高い。どうやったらこんな風に撮れるだろうと 考えてしまう。
むしろ、銀塩フィルムで このような調子な写真 撮れないか?と トーンの調子を真似したくなっている。
そんな時代遅れのフィルムを使う理由は簡単。
写真は遊び。
デジタルカメラは、あまりに効率的、遊びの部分が少なすぎる。ほとんどシャッターを押すだけになってしまった。
デジタルカメラを手にすると、関心事は、撮影ポイントの情報と、デジタルカメラの機能の設定のしかた、新しいデジカメの情報が行き交うだけ。
個人の工夫は減り、メーカー主導のカメラの機能の設定に関心が向く・・・・遊びがないよなぁ。
遊ぶためには、適度に面倒で有ったほうがいい。
100フィートの長巻フィルムを買い、短く切ってマガジンに詰める。
カメラに装填し、撮影。ピント、シャッター速度、絞、面倒でも自分の手で、頭で、感性で 決める(遊びだもの)。
現像液は、自分で配合し、自家現像する。
できたネガは、フィルムスキャナーでPCに取り込み(昔は、暗室で引き伸ばし機で焼き付け)そしてプリント。
できうる限り、自分の手で、自分の感性に従い 紙の上に記録する。
これが、趣味の王道だろう。
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- 2015/10/01(木) 11:52:57|
- 都会の景観 Tokyo
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