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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

秋来ぬと、目にはさやかに・・・・

洗濯ものを干していた妻が、物干しから降りてきて、
一言、「空に秋の鱗雲が出ている」という。
秋は、密かに忍び寄ってきた。
今年の立秋は8月8日、暦の上では既に秋。
・・・・・見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる。
カメラを、片手に 散歩に出ていた。
秋を最初に感じるのは、高原の空だろう。
目指すは、白金の自然教育園。
秋立つ775-26
都会の真ん中にあるが、訪れる人は多くない。園内に一歩入れば、街の喧騒は、聞こえてこない。
秋立っ775-32
確かに秋の鰯雲・・・しかし、やはり暑い。
残念ながら、「風の音に驚く」鋭い感性を 小生は持ち合わせていない。
池の近くの東屋で、しばし休憩し、耳を澄ませていた。
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自然に神を見た日本人は、争うごとを好まなかったと思う。
野に出て、車座になり、お茶をすすり、花を愛で、環になって、歌い、踊る。
霊魂は言葉となり、言葉は研ぎ澄まされていく。
「秋立つ」と聞いただけで、敏感に反応し、
様々な歌となり、俳句となり、日本人の感性を豊かにしてきたと思う。

「秋立つや一巻の書の読み残し」
未完に終わった「明暗」執筆中の作という。
死期が近いことを感じていたのだろうか?
「秋立つ」という清々しい言葉が 「読み残しの一巻の書」を優しく包む。
読み残しがあっても悔いが残るわけではない。充分満足しているという心境だったのだろうか?

7月末 図書館から一冊の本を借りてきている。
まだ、読み終わらない。夏はまだ終わらない、人生の晩秋に今いるとしても・・・・
家に帰って、読み終えねば・・・
東屋を後にしていた。



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  1. 2015/08/12(水) 22:07:37|
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Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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