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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

フィルムカメラ、永遠に・・・・などとは申しませんが。

写真クラブの会長さん、機械科の卒業で、幼少のころから機械いじりが好きだった。
若い頃はオーディオマニアで、自分でアンプを組み(真空管式)、スピーカーボックスを自製、その方面では、かなり高名の方のようだ。定年後、オーディオでは、部屋に閉じ籠もりっきりになると、デジタルカメラを持つようにしたという。
昔は、カメラにも手を出していたようで、ニコンS2、SP、NikonFなどを使っていたそうだ。
先日の会合でお会いしたとき、古いカメラだが、使ってくれる人は、あなただと思うからと
サモカのカメラを譲り受ける。
サモカの初期形で、当時、一ヶ月の給料に相当したという。
サモカ
サモカの一号機だろう。名前は、聞いたことがあるが、触ったのは初めて。
小生にとっては、スタートカメラの時代に重なる。
メカはシンプルにして、よく考えられている。必要な要素は全て入っている。
ただし、全ては人任せの純機械式カメラ。絞り、シャッター速度、ピント(距離)の3要素は、人間が決めなければならない。
シャッター速度はB、1/25秒、1/50秒、1/100秒の4水水準、絞はF:3.5~F:25までの大陸絞りを採用。
距離は、目測で3.5フィートから無限遠。
シンクロの接点がついていたが、アメリカ式で、非常に珍しい。距離がフィート表示であることを考えると、アメリカ輸出を考えて設計、製造されたカメラだと思う。
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カメラに露出計は内蔵していないし、距離計もない。
手に取って、動かしてみると、1/50秒は時々、1/100秒はシャッターを切ると、シャッターが閉じない現象があった。1/25秒は、動作する。
それを除くと、悪いところはなさそうなので、フィルムを詰めてテスト撮影した。
SAMOCAフィルムを詰める-1
ローダーに入っているフィルムはISO:400のRillei Retro400Sだった。本来ならISO:100程度のフィルムを使うべきだったのでしょう。
長巻を切り、12コマ長さを、パトローネに詰める。カメラに巻き取り用のスプールが入っていなかったので、使い古しのパトローネを分解し、スプールを取り出し、糸鋸で軸にスリットを入れた。
昔のスプールと規格が違うのか?あるいは、サモカだけなのか?下の部分がぶつかりカメラに収まらない。彫刻刀で少し、スプールを削り、カメラに収めた。
Samocaグレースケール
最初の1コマはグレースケールを撮影。距離は3.5フィート(1m)とし手持ちで撮影。セコニックの入射光式露光計で測定し、f:4.5/25秒を得たので、その条件で撮影しました。ISO:400の現像をして、適切なネガ濃度になったので、シャッターは実用的に正確、1/25秒です。(昔は レコード盤を回して シャッター速度の検定をしたのですが・・・・フォーカルプレーンは1/60秒以上の高速では、TVの走査線の本数で 測ったけど・・・今は、デジタルTVになり、それもできなくなりました。)
サモカのレンズは、C.EZUMAR 1:3.5 f:50mm 「エヅマー」??、エルマーをもじったか 或は E-ズマール(Summar)とでも読ませたいのか?
見た瞬間、テッサーに外観が似ている、4枚レンズと思ったのですが、C.はABCのCで3番目、レンズの枚数を表し、トリプレット・レンズでした、珍しい。
淡いブルーのコーテングが施されていました。
左から上あたりは新聞の文字も判読でき、それなりの解像度は持っているようです。しかし、真ん中から右下では新聞の文字判読できません。昔の朝日カメラの記事(対談だったか)に「でこめ、ひっこめのレンズ」という記述があったことを思い出していました。当時の(日本の)光学水準でしょう。
外に持ち出し 早速テスト撮影。
Samoca無限遠742-3
f:36/25秒が適正露光だと思うのですが・・・・最少絞りはf:25でした。少し露光オーバーでした。
無限に合わせていますが、絞っているのでパンフォーカス。手前2mくらいにある樹の葉までくっきりと写っています。(右下のほうは不明瞭ですが、隅のほうです、気にしなければいいだけのこと。これもレンズの味です。)
白の外壁が滲んだようになり、これはそれで面白い。3枚レンズなのでゴーストは出にくいとは思いますが、収差が取りきれず滲むのでしょうか??カラーで撮ったら面白いかも・・・。
Samoca最短1m742-4
これは 樹に近づき、1m(3.5フィート)だろうと目測し、撮影。露光は適切だったと思います。
レンズのコントラストが低い気がします。収差を取りきれていないのでしょう。それが味だと割り切りたいが・・・やはり程度の低いレンズだろう。
トリプレットでも優秀なレンズはある。でもそれは75mm以上のレンズ、50mmでは無理があるのか?
Samoca目測15フィート742-5
最後は 戸越公園で撮影したもの。人物まで4.5m 15フィートと思い撮影したが、前ピンになっている。
7mくらい 20~25フィートあたりにピントをセットすれば よかったかも。
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シャッター以外で問題はありません。
60年以上前のカメラ、まだ使えます。
デジカメは家電品と同じ、寿命は7年程度でしょう。
中の電子部品が劣化したら、それで終わり、修理は難しくなります。
機械式カメラは永遠か!?
それには まず、1/50秒と1/100秒のシャッターを使えるようにしないと・・・
これを使い続けるか・・・と言われるとサモカの写りに、魅力は感じませんが、当分 遊べそうな 予感がしています。

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  1. 2015/05/22(金) 17:12:17|
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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