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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

竹林に遊ぶ

イギリスのタルボットはカロタイプの写真を発明した。
彼はその技術を使い、世界初の写真集、「自然の鉛筆」を出版している。
このカロタイプ写真こそ、現代へとつながる写真の歴史を作ってきた。
ダゲレオタイプでは、複製ができない。一点ものの写真、絵画の世界からまだ抜け出ていない。
一方カロタイプは、ネガを作り、そこからポジを、必要なだけ複製できる。

写真には、誕生の時から、時代/現実を記録し、コピーし、
それを万人の元へと配布する機能を持っていたといえる。
個人でとどまれば、備忘録や家庭のアルバム、メモ。
万人に向かえば、歴史の記憶になる。

細君よりお菓子の空き箱を頂き、カメラを作り、竹林に遊んでいる。
ほとんどタルボットの世界を彷徨ってるような気持ちでいる。
鶏卵紙でも作って、撮った竹林を焼き付けてみるか・・・・そんな気持ちにもなる。
竹林DSC00896
遊んでいる大崎の竹林。
広さは八畳間ほどだろう。
オレンジ色の箱が、零式カメラⅡ号。
箱のなかには、ローテクな仕掛けが入っています。箱が大きいので、仕掛けを工夫し 簡単に入れ替えることができます。アイデアを閃くかがポイント。
写真は、創意工夫によって、表現範囲を広げてきた歴史がある。
原始的だが、根源的な写真(Photograph)機でしょう。
デジタルでは、そのカメラに備わった機能以上のことはできませんが、このカメラなら、アイデア次第。
仕掛けを作り、箱に収めて、撮影する。失敗しても、それが次のアイデアを生んでくれる。
Plate 2
シャッターを押し、写真を撮り、現像する。
PCに取り込んだ後、トーンカーブを派手に使い、効果を強調してみました。
しかし、切り貼り、レーヤー重ね、画像変形など・・・は一切行っていません。
あくまでストレートPhoto、カメラ内のローテクな仕掛けが、効果を生んでくれる。
それが楽しくて、また工夫する・・・今はいいレンズが沢山売られている。デジタルカメラもいいものが出ている。
それを利用すれば、もっとすごい(見ごたえのある)写真、いくらでも撮れるのに・・・何を好き好んで??と、馬鹿にされそう。写真のクオリティー云々を云われたら、駄目ですね。
まぁ、遊んでいるだけですから。
Plate 10 2015年5月14日 
これは、魚眼レンズ風になってしまいました。
デジタルは万能に近い。撮影は、デジタルカメラ任せでも充分。
撮影者の工夫できる範囲は狭くなっている。
誰もが簡単に綺麗な写真が撮れる。
工夫の範囲が狭くなったので、写真の上手下手は、些細なことを強調することになってしまった。
健康/健全な精神のなせる業だろうか? そんな疑問を持っている。
美しい被写体、珍しい被写体、劇的な景観を探し求め、世界の有名スポットへ・・・
行けば、あれば、確実にデジタルカメラで記録できる。失敗は皆無。
人間、厭きっぽい。特に簡単にできることは。
写真を撮る意欲を・・・・よく維持できるなぁ・・・と心配してしまう。(誰が撮っても同じじゃん) 
そこに、写真を撮るという原点の感動はあるだろうか?
「アッ 撮れていた!!」
カメラが古いほど、扱いづらい。撮れていた時の感動はそれだけ大きい。撮れていたぞと、にんまりする。
構図が少々おかしくても、撮ったという感動のほうが、優っている。達成感は高い。
竹林DSC00904
写真の発明者、タルボットは、家の近くで撮った写真が多い。身近の見慣れた光景だが、写真を発明し、それで撮影している、自負と楽しさが漂っているような気がする。
一度、写真の原点に立ち戻り、不便を覚悟、写真のクオリティを無視し、光で描くことの意味を再確認したくて、竹林に遊んでいるのだろう。


デジタル写真かぁ~~これは、これで 面白い。
竹林に遊ぶ七賢人なら そう云うだろうなぁ。
「楽しめるものなら、なんでも楽しめ。」

デジタル写真、楽しんでいますか?
厭きていませんか?
---------------------------------------------
写真の始まりは、フランスのニセフォール・ニエプスでしょう。
1818年より前に成功していたようです。それはモノトーンで、ヘリオグラフと名づけ、
1827年 世界最初の写真として View from a Window at Gras が残っている。
露光時間は8時間かかっていた。
ニエプスの狙いは、モノトーンではなく、カラー写真の開発を考えていたようだ。
ダゲレオは、画家で、カメラオブスキュラを使い、パノラマ絵画を描き、それを見世物にして成功していたようです。
かれは、その成功に飽き足らず、記録できないかと模索、ニエプスに会い、彼の協力者となる。しかし、ニエプスが1833年死去、ニエプスの技術を遺族から買い取り、ダゲレオタイプの写真を完成させたようです。
それに、イギリスのタルボットがいる。写真の黎明期、調べたら面白い。
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  1. 2015/05/15(金) 10:43:16|
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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