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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

ときどき 増感現像

ときどき、光の少ない場所で撮影がしたくなり、増感現像をする。
一年ほど前、東京の夜景を撮りたくて、パトローネ入りの高感度フィルムを使ってみたが、
ISO1600までなら、Tri-Xフィルムを増感現像しても、同等の階調性が得られた。
.しかし今、TRI-Xの100フィート長巻は、あまり高額になりすぎたため、手が出せない。
さて、どうしたものかと、考えていたら、Rollei Retro80S のため開発したI-1現像液が、高い増感性を示していたことを思い出した。これで、増感現像すればいい。
Formapan400の粒状性は、あまり好きになれない。(好みの問題です)
先月Kentmere400のフィルムを購入していたことに気づき、このフィルムで増感現像のテスト撮影をしてみた。
長巻を切り、ニコンのフィルムマガジンに詰める。10巻分の長さで、8コマの撮影ができた。(通常は31巻して40コマの撮影をしている。)
Index 719 現像テスト
I-1の現像主剤は、メトールを使用、ハイドロキノンは使っていない。 趣味で行っているので少し割高だが、薬品の管理のわずらわしさから、なるべく現像液の組成は、簡単にしている。ホウ砂を加えてpHを調整。pHは8.1。正確に測定したほうがいいが、研究室にあるような0.01まで測れるpHメータは、高くて持っていない。±0.2くらいの誤差はあると思う。
ハイドロキノンのほうが、メトールより製造は簡単、だから安い。現像所などで多量に使うなら、ハイドロキノンが主になるD76などの現像処方がコストカットできていい。しかし、趣味、少し高くともメトール単味にしている。それでも、調合済みのメーカーお仕着せの現像液より、ずっと安い。
フィルムメーカーの調合された現像液を尊ぶ人が多い。ちょっとした隠し味の添加薬剤が、素晴らしい効果を発揮しているとの・・・幻想を抱いているのだろう。
名前もブランドの一部、「マイクロドール」良い響きなのかなぁ・・・・とすれば、高級ブランドの化粧品の世界に近いのかも。
現像処方は、戦前すでに、ほとんど確立している。アンセルアダムスの写真をみれば、納得すると思う。
酸化還元電位は、pHが高くなる(アルカリ側)と、逆転し、メトールよりハイドロキノンのほうが銀イオンを銀に還元する力が強くなる。また、銀の生成(還元反応)はアルカリ側でより速くなり、pH10で最大に達するという。(菊池真一著、写真化学:協立全書 昭和28年7月20日 第三版)
フィルムの品質が良くなり、現像液に関しては、2種類くらいの特徴を掴んでおけば いいのではと思っている。軟調現像液と増感現像液。しかもなるべく組成の簡単な処方で。
絞を変えてテスト撮影。27℃で10分現像してみた。
ISO3200、ISO6400で撮影したネガの調子が良い。
719-18 f16
テスト撮影は曇天の夕方。光のダイナミックレンジが狭いので・・・ネガの調子も良く上がった・・・のかもしれないが、粒子もそれほど目立たない。もう少し現像を続け(12~15分)ればISO12800も可能か?とも思う。
Kentmere400 良いフィルムだなぁ、と感心している。
ネガはフィルムスキャナーでdpi3200で読み取っている。24mm×36mmのネガなので、1400万画素程度の画像になります。 一部をカットし、原寸大で表示しました。人の写っているところを、原寸大に拡大すると、個人が特定できてしまうので、そこは避けました。
719-18 f16 原寸大
増感現像して何を撮る? もちろん夜桜です。
ISO6400まで増感できたら 夜桜の撮影は明るい50mm、F:1.5のレンズを付け f:1.5/60秒~f:1.5/15秒程度で可能です。これなら、手持ちでOKでしょう。
さて、準備はできた、いざ夜桜だ・・・と思っていたら、本日から東京地方、天気は下り坂。
雨がちの予報。
どうなりますか・・・・。

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  1. 2015/04/03(金) 15:26:33|
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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