FC2ブログ

本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

見えているが見えない、見えないが見えてくる。

夜の戸越公園を撮影したとき、暗くて何羽の鴨がいるのかわからなかったが、デジタルの長時間露光には、池の鴨の姿がくっきりと写しだされていた。
野鳥を追いかけて撮る趣味はないが、少し気になった。
そろそろ北国に帰る時期だろう、だいぶ数も減ってきた。
撮っておけばよかったか・・・と それからは気にして撮るようにしている。しかし、時期はもう終わりに近い。
昨日、撮影したものの一枚。
戸越公園の鯉715-25 Ⅱ
一時は池を覆い尽さんばかりいた鴨も、数が減り、数十羽になった。水は温み鯉の姿が目立つようになる。
銀鱗を光らせた白い鯉がゆっくりと池の縁に近づく。
この鯉と鴨、そして鋭い反射光は見えていた。
構図にどう生かそうか・・フレーミング(焦点距離・・・使い慣れないズームレンズ)、ピントはどこ・・・露光は・・・頭のなかでは、そんなことが 駆け巡っていた。
しかし、あと二匹の鯉の姿、見えていなかった。
現像が終わり、ネガを電灯にかざして見る。「アッ! 何か写っている。波のようにも思えるが・・・」
フィルムを乾燥し、直ちにPCに取り込んでみた。トーンカーブを調整し、底の鯉の姿を浮き出させる。
鯉は三匹いたようだ・・・二匹は見えていなかった。
眼前の光景ですら、思い込みで見ているのかも・・・・
自然は何も隠していない。隠していないのに見ようとしない。
偏見、思い込み、計らいで・・・目の前のことすら見えにくくなっているのかも。
見ているが、見えない。
見ていなくとも、見えてくる・・・ 本当に大事なものは見えないだろうが、見えてくるものだろう。
それを支えるのは、人間の知性/理性だろうと思う。知性は粘り強いもの。
「良いなと思たら、ぎゅっと直ちに撮る。直感が全て、ああだこうだ、つべこべ言っていたら、写真は撮れない。」
この論に、小生は与さない。知れば知るほど、面白いのが写真だから。
-----------------------------------
池の鴨に注目し撮影しています。デジタル・カラーでもっと撮ておけばよかったか、PLフィルターを付けて撮ったほうが良かったか・・・反省すること多い。もうすぐ、鴨の姿、戸越公園の池から消えてしまうでしょう。
反省を込め、撮った鴨の写真、今整理中です。
スポンサーサイト



  1. 2015/03/18(水) 15:00:32|
  2. 読み解く写真、心に残る写真を・・・
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<映し出された世界 | ホーム | 銀座にて>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://alchemystsasaki.blog.fc2.com/tb.php/480-42d85780
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

読み解く写真、心に残る写真を・・・ (117)
思い出の写真 (25)
遥かなる寧夏 (35)
新幹線の見える街 品川 (6)
フィルムの眼 (81)
レンズの眼、カメラの眼 (31)
デジタルカメラは記録機器 (13)
映し出された世界 (28)
水辺の光景 (18)
勝島運河 (16)
写真の技法 (146)
旅行・観光 (7)
ある場所、ある瞬間 (93)
デジタルで遊ぶ (29)
Silent City (8)
??? (21)
Street Photograph (26)
都会の景観 Tokyo (195)
Night walk in Tokyo (33)
散歩 (234)
猫、犬、鳥 (9)
白木蓮 (18)
黒い花 怪しい花 (53)
樹、草、花  (63)
桜  (118)
ひまわり (38)
竹林 (11)
八つ手 (9)
百日紅(さるすべり) (29)
オールドレンズの密かな楽しみ (33)
人物 ポートレート 踊り (35)
Photo彩遊 (27)
品川宿 (9)
その他  (31)

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR