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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

戸越散歩  デジタルカメラでモノトーン写真、森山大道風を真似てみる。

若い時、カメラに凝っていた。期間は1960年半ばから70年代の半ばまでの10年間。その頃は、カメラ毎日や朝日カメラを購入し見ていた。その当時の雑誌、ほとんど捨ててしまい、今、書棚を探しても10冊程度、たまたま運よく捨てられなかった雑誌が残っている。その中に、森山大道の写した写真もあった。
このころが、一番いい作品を残していたのではないか?と思う。アレ・ボケ・ブレというが、確かに時代が写っていると思う。この表現法は、日本独特のものだろう。
欧米では、一つの時代を作っていく文化運動がある。シュールリアリズム運動など、その典型だろう。ノイエザッハリヒカイト(新現実主義と訳すのか?)などの運動も起こる。日本は受け手でしかない。
砂丘の写真家、植田正治は、確実にシュールレアリスムの影響を受けている。土門拳はザッハリヒカイト、写実を重んじ、彼の信奉者の写真は「乞食写真」と揶揄された。 木村伊兵衛は、アンドレケルテス、カルチェブレッソンと続く、幾何学的に完璧な画面に、人のある瞬間を固定する、のちに「決定的瞬間」と呼ばれた撮影法の継承者だろう。
植田正治、土門拳、木村伊兵衛 欧米でもその作品は受け入れられるが、欧米人から見たら亜流か変種、「好いね。日本人もこんな写真撮るのだ」という程度の評価だろう。
しかしこの時期(60年代半ばからの10年)は違う。
日本独自の文化運動があったのでは?
東松照明、中平卓馬、森山大道、この三名は抜きんでておかしい。
彼らの撮る写真は、それまでの欧米ではなされなかった、日本独自の写真表現だと思う。
その後、アレボケブレは抑えられ、森山大道氏は、黒の締まった美しい写真を発表するようになる。
たぐいまれな暗室技術で、トーンを作っていく、それも評価できるが・・・・・70年代の衝撃性は失せてしまった。
近頃の森山大道氏の作品、手慣れて、氏独特のトーンは出ているものの・・・面白くないと感じてしまう。
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デジカメで撮った画像をモノトーンに変換、「遠野 2014」のようなトーンが出せないかテストしてみた。
戸越散歩DSC07352
夕刻1時間ほど近所を散歩。30カットほど撮影。横位置で撮影したものを選び、フォトショップの機能をすべて解禁して作成。
明るさの範囲とトーンカーブの機能しか使ったことないので、画像処理初心者だが、効果を確かめながら進めばいいので、安易な気持ちで行ってもOKです。これも、画像処理のハードルを下げる原因でしょう。
印画紙に焼き付けていた時代、効果を確認するため試し焼きをする。部分部分の露光時間を決め、覆い焼きや、焼き込みする。うまく調子がでないと、再度、同じ作業の繰り返しをして、トーンを作っていく。暗室内で格闘が続く・・・大変な作業、コストもかかる。
いまは、PCの画面で効果を確認しながらの作業となった。簡単になった分、緊張感は薄れ、でき上がった写真に対する感激も薄れているのではないか?そんな気もする。
フロントグリル、バンパーの調子は似せられたが、ボンネットの白に表情がない。もう少し輝きが欲しい。ボンネット部分の範囲を指定し、トーンを調整すればいいのだろう。範囲を指定する機能もついているが・・・・バージョンが古く使いずらい。やめておこう。
戸越散歩DSC07358 Ⅲ
カラー画像をモノトーンに変換し、トーンカーブを調整、明るさのレベルを暗くすると、かなり調子は似てくる。アンシャープマスク処理すると、鴉の姿に、白い輪郭が付け加わった。
「遠野 2014」では 樹や電線、コスモスの花に同様の白い輪郭線がでていたなぁ。
こんな画像処理をしていたのかも。
戸越散歩DSC07371
70年代の森山大道、中平卓馬が この場面を撮影したら、印画紙に、アレブレの荒々しくも衝撃的な美しい写真を焼き付けるだろう。
「遠野 2014」にはアレブレボケは陰を潜め、反対に異様にピントの利いたシャープな写真が多かった。
掛けられるだけのシャープ処理を行ってみた。こんな異様感は確かにあった。しかし、黒の締りが今一。部分部分を指定し、トーンの調整をすれば、もっと似せることできるだろう。古いバージョンのフォトショップでは、境界の処理機能がない。
レタッチソフトの優劣が、作品作りに影響するようです。
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  1. 2015/02/17(火) 12:15:43|
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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