「遠野 2014」 に対する反発と憧憬。
コンパクト・デジカメでも、森山大道独特のトーンを作り出すことができるんだぁ。
しかし(プロが)画像処理ソフトに頼るなんて・・・安易だよなぁ、と思いながら、それでもさすがにうまいなぁと画面に見入っていた。(どこが森山大道の力で、どこがキャノン技能集団の力量か、よく分からない。おんぶに抱っこというわけでもない・・・だろうと期待している)
全てを横位置で撮影、上下を詰めて幾分パノラマ風に仕上げている。光はほとんどが順光で撮影されている。強烈な閃光を焚いたと思われる作品もあった。
白黒のモノトーン写真は、逆光を選んで写す場合が多い。しかし、森山大道の写真は違うようだ。順光の写真が多いかも、ストロボを照射して撮影した作品もある。明暗差のあるアングルを狙い、現像は押し気味なのだろう。無理矢理明暗差をつけ、意外感をだす・・・・それが手なのかなぁ・・・
そんなことを、思い浮かべながら、旧東海道を散歩していた。

レンズは21mmの超広角レンズを使用。
「遠野 2014」でも広角側のワイドアングルが多用されていたことを思い出す。
フィルムはRollei赤外400S、パンクロフィルムとして使用した。撮影は逆光に近い条件を選んでいる。

少し切り詰め気味に露光し、現像を押すと、明暗差のたったネガができる。ネガをPCに取り込み、レタッチソフトで、明るい空を白く潰さず、影の部分を潰さないようトーンカーブを調整すると、それだけで 森山調の画像になった。

フィルムの選定が良かったのだろう。TRI-XやKentmere400,Formapan400では、出せないトーンになっている。



「遠野 2014」の風景、空の部分が半円形に黒く焼きこまれたようになっていたが、おそらくレンズにフードをつけて、わざと欠られ、暗く落としたのだろう。そういう小細工も必要なんだろうなぁ・・・(レンジファインダーカメラでは、その効果を確認して撮影できないけど)
大道風のトーンの出し方、デジタルになり、かなり近い線まで似せることできるようになったが・・・やはり、詰めていくとなかなか難しい。
これも、デッサン。写真表現の範囲が広がったと思えば、いいのだろう。
ことしは、旧東海道のこの街並みを、撮影してみようと思う。月一でも。
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- 2015/02/15(日) 11:00:58|
- 品川宿
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