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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

一葉の写真に・・・

戸越公園で、赤外線写真効果のテスト撮影が終わったあと、帰り道隣接する文庫の森公園を横切り、そこで残りのフィルムを使い切った。広場には子供たちが遊んでいる。冬の陽は、はや傾きかけていた。
文庫の森690-18
好きな写真家にアンドレ・ケルテスがいる。ユダヤ系ハンガリア人。パリに留まっていれば写真家として早くから認められていただろうが、たまたま米国で仕事をする機会があり出向き、帰ろうとしたときにヨーロッパはナチの嵐に。そのまま米国にとどまることになる。パリでは認められた彼の「カメラの眼」は、米国では無視されてしまう。
彼の撮る一枚の写真は、勝手に話し出すから。しゃべりすぎると 避けられた。米国の雑誌社/新聞社が求める写真は、記事を説明するためのもの。記事が主で写真は従。記事の信憑性を補強するもの・・・・そう、キャパのような写真が受け入れられた。
当時米国はパリほど美的感覚は研ぎ澄まされていなかった。
米国で認められようになったのは、戦後10年以上たってから、かなり高年になってからである。
ようやく好きな写真で生計が建てられるようになると気づくと、今までの仕事・・・ファッション雑誌社の契約を破棄する。(雑誌の編集者は、彼の能力を買っていたが・・・・) 喜んだらしい、これで好きな写真を思う存分撮れる。ファッションや広告写真を撮ることに違和感を感じていたのでしょう。おそらくクーデルカの心情に近いのでは。好きなライカを片手に、町のスナップ写真を撮っていたという。カメラのために生まれたような人だと思う。
一枚の写真に一つの物語が映り込んでいる・・・そんな写真、撮ってみたいものと思う。
文庫の森690-21
美しい風景、美しい花、美しいモデルを 撮ることだけが写真ではないと思う。
ケルテスのカメラの眼、盗めるものなら盗んでみたい。
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  1. 2015/01/16(金) 10:38:46|
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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