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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

Rollei Retro 80S フィルム(3)  逆光で撮影、ISO100とISO25の比較

白黒フィルムの撮影では、光の階調性が重要なポイントなので、逆光での撮影が多くなる。
ISO25 とISO100での 差異を調べてみた。
なお、現像液は、自家調合している。D76とミクロファインの中間のような組成で、やや軟調な階調性を重視した現像液になっている。
ISO25撮影639-5
ISO25で撮影。白金・自然教育園前の目黒通りで撮影。午後4時ごろの光です。ネガの調子は大変良く、スキャナーでPCに取り込んだストレートの画像です。トーンカーブはいじっていません。粒子のザラツキもなく、滑らかです。
ISO100撮影688-6
ISO100で撮影。近所の文庫の森公園。時刻はやはり午後の4時ごろ。ネガの調子はよく、階調性は豊かですが、暗い部分は、PCにデーターを取り込んだ後、トーンカーブを調整して、浮き出しています。印画紙に焼き付けるなら覆い焼きをした感じでしょうか。ISO25で撮影したネガは、そのまま調整せず焼けるでしょう。そのくらいの差です。
ISO25撮影639-21
ISO25で撮影。これは暗い部分を浮き出させるため、トーンカーブをS字に調整し、全体を少し焼きこんでみました。暗い部分もきれいにでています。粒状感はほとんどありません。
ISO100撮影688-31
ISO100で撮影しても、同様な調子に仕上がりますが・・・若干、銀粒子がでています。勿論、ISO400のTri-Xよりずっと少ないので・・・気にするほどではありませんが、半切以上に伸ばしたとき差が出るかも。
Rollei Retro 80S Retroと呼ぶだけに、階調性が高い。昔のフィルム、感度は低いが乳剤の銀の含量は多かったのようです。ネガに銀の黒も厚く乗り、暗い部分にも画像が残っていました。それを、覆い焼き、焼きこみの暗室作業で、作品に仕上げると、階調性の高い写真ができてきました。
1960以降、時代は階調性(絵画風)より白と黒のメリハリのある画像(ルポルタージュ風)が受け入れられたのか・・・あるいはフィルムメーカーの戦略に載せれたのか、フィルムの感度に注意が行き、階調性は二の次となり、銀の含量は減ってきたのでは?と思ってしまう。
ISO25撮影639-28
ISO25で使う弱点は、感度が低いこと。充分な性能を引き出すために三脚の使用を考えないといけないだろう。
シャッター速度が1/30秒と遅いため、若干ぶれるている。(あるいは風に揺れたか)絞りも絞れないで被写界深度が浅くなる。
ISO100で使うと、1/60秒、手振れの心配は少なくなる。
ISO100撮影688-19 Ⅱ
絞も1段絞れるので、少し広い範囲までピントが出てくる。
しかし、大きく伸ばしたとき、階調性が少し不足し、銀粒子の存在に気づくだろう。

Rolleiのこのフィルム、銀の含量高いとは思えないが、階調性は高く、解像度も高いようだ。確かにレトロだなぁと思う。
しかし、データシートによれば750nmあたりまで 感光性があるという。
フィルムのベースはポリエステル(PETかなぁ?)、従来の酢酸セルローズではない。とすれば乳剤も天然物由来のゼラチンから、変性合成エマルジョンに替わっているのだろう。製造元はアグファとか。さすがドイツの化学力と思う。

レトロといいながら、新鮮な驚きがある。
ISO25とか、ISO50で使うなら、今の現像液で良いと思うが
更に高感度で使うとしたら、どうしよう?
ISO200などでの使用は無理かなぁ。

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  1. 2015/01/11(日) 12:53:08|
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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