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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

デジタルでオールドレンズを Induster-22  ロシアのオールドレンズ その味わいは

第2次世界大戦前から、ロシア人は写真好きだったようで、カメラ本体はライカを、レンズはツアイスを模倣してカメラを生産していました。いいとこ取りですね。「資本家から、縄の作り方を習い、それで資本家の首を絞めればいい」というジョーク漫画を見た覚えあります。
大戦後、念願叶い占領地にあったツアイスの工場を得、それをソ連邦に持ち帰り、レンズ技術、精密機械技術は、飛躍的にアップしたのでしょう。
今回 撮影に使用したレンズは、Induster-22 ツアイスのF:3.5テッサーを模倣したものです。模倣といってもテッサーの特許は1900年頃のもの、すでに特許は切れていますから、作るのは自由。むしろツアイスのレンズ設計技術を獲得できたのが、大きい成果でしょう。
Sony NEX-3にLマウントアダプターをつけ インダスター22(1950年製)のレンズで、夕焼けを撮影してみました。レンズの構成が4枚と少なくブルーのコーティングが施されているので、クリアーな画像が得られました。これなら、今のレンズと比較しても遜色ないでしょう。
Induster22 00793a
お散歩コースに、目黒不動と林試の森があります。晩秋 散歩して 撮影してみました。
目黒不動での撮影です。つぼみにピントを合わせました。解像度、コントラストともに申し分なし、背景の紅葉した銀杏の葉のボケ具合もいいですね。ツボミが浮かび上がって見えます。
Induster22DSC02104a.jpg
林試の森を行くと、子供たちが遊んでいました。逆光です。テッサー系のレンズ、光の入り具合で光芒(ゴースト)が発生します。ミラーレスだとその状態が確認できるので、コントロールして撮影。レンジファインダーではできない芸当です。
Induster22DSC02172a.jpg

男の子の表情がいいですね。
昭和20年から30年代 木村伊兵衛や土門拳が街角でスナップ写真の名作をたくさん残しています。写し手と撮られた人の両者が、時代の「そこ」にいます。今見ると、あぁ~そう、こんな時代だったと共感を覚えます。木村伊兵衛の写真、撮られた人は いつ撮られたか、気づかなかったそうです。今なら盗撮の疑いをかけられてしまいますね。
土門拳の写真、被写体になった子供たちは、いつしかカメラマンの存在を忘れ、遊びに熱中、そこをスナップ。表情が自然で生き生きとしています。今なら 親御さんが出てきて、何で撮るのか、余計なおせっかいと 抗議されるでしょう。
いつから こうなったのでしょう。個人情報、プライバシーとうるさくて自然な人の表情を捉えたスナップ写真 撮れなくなりました。
現在は、モデルを使った街灯スナップ風写真。これでは写し手が前面に出てしまいます。被写体は写し手のイメージを作るための材料、時代との共感/共生は望むべくもなし。写真家が自分のイメージを表現するために「写真を作る」ということもありですが、作品によっては、でっち上げの虚構じゃないかと、土門拳なら怒るかも・・・
Induster22DSC02200.jpg
盲導犬の訓練でしょうか、大きな犬ですが、やさしい性格なのでしょう。座り方も優しい。
指導されている方のお顔までは撮影できません、自主規制です。
Induster22DSC01923.jpg
別の日 馬込、池上あたりを散策。通過する自転車を入れて案内板を撮影。
Induster22DSC01945.jpg
竹林の上空を鴉が2羽飛んで行きました。そろそろ夕方、秋の日は短い。
Induster22DSC02021.jpg
女の子(幼児)のかわいいしぐさを見て、思わず1枚パチリと・・・慌てて構え、撮ったので、少し後ピンでした。木村伊兵衛のようにはいきません。しかし、こうなると止りません。
Induster22DSC02048.jpg
こんなスナップ写真を撮っていました。「お母さん、柄杓貸して」とおねだりしています。表情を捉えたショットもあったのですが・・・・公開できません。 盗み撮りして、お母さん、すみませんでした。
Sony NEXで使うとフルサイズ換算で75mmになるインダスター22、スナップ写真では少し長めです・・・わざわざ、操作が不便になる古いレンズを購入し、写すのは酔狂というもの、スナップに自動焦点が効く現在のデジカメ便利だと思います。
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  1. 2013/05/29(水) 11:59:08|
  2. オールドレンズの密かな楽しみ
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Alchemyst Sasaki

Author:Alchemyst Sasaki
散歩にカメラの生活もついに12年目に突入。10年も続ければ、何かを掴めると思ったが、デジタルカメラの渦に弾き飛ばされ、未だ写真の眼を掴めないでいる。
絶滅危惧種のフィルムカメラでは、無理なのかなぁと嘆息。
冷蔵庫に100フィート長巻フィルム4缶、保存してあるので、
あと一年は撮り続けられます。それからどうするか考えることにしました。

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