2000年以降購入したフィルムカメラは、一式カメラ、BessaR,、BessaR2Sの3台。いずれも、露光計が内蔵されている。
一式カメラは、「等倍ファインダー」、「Lマウントカメラ」と 安原氏 一人でカメラメーカーを創業したというキャッチフレーズに引かれ、思わず購入していた。5万円近くしたと思うが・・・心意気がいいではないかと 購入していた。
製造は中国。おそらく江西光学だろう。中国では大きなカメラメーカーだと思う。
2000年頃の生産なので・・・当時の中国、品質管理は甘かったと思う・・・購入しても故障するカメラ多かったのでは。
2004年頃には会社は整理(倒産?)、一式カメラの修理は受けつかなくなった。
御多分に漏れず、故障、修理屋さんに頼んで直してもらった。内部の機構(メカ)はしっかりしているが、材質や機械加工精度に問題があるとの指摘でした。
壊れないよう、大事に取り扱うので、お散歩カメラで持ち出す機会は少ない。
今回は、このカメラを使って Rollei Retro80Sのテスト撮影をしている。

カメラは ぼろくとも レンズはライカの誇るLマウント Summicron 50mm F:2 、沈胴タイプのレンズです。
等倍ファインダーは・・・スナップに最適なのですが、少し暗く、ピント合わせも(遠視仕様なのか?)あまりうまくいきません。F:2では ピントを外すことがあり、f:2.8辺りが ピント精度の限界のようです。(S型ニコンと比べるのは酷というものです。)
露光計も 読みにくく、精度も今一、いつも無視して使っています。
シャッターはちゃんと動くので、ピントが合いさえすれば、Summicronの写りとなる。
なにも、高価なライカボディーに手を出す必要はありません。
(どんなカメラでもいい。まず写せとの、土門拳の助言を 守っています。)

いつも使うTri-Xフィルムなら、f:5.6/500秒の露光を選んでいるだろう。f:8/500秒だと空に対して適正だが、それでは暗部が潰れると判断。ISO25ならf:4/60秒だろうと、セットし 撮影した。
暗いところも潰れず、このフィルム、ダイナミックレンジ(昔風に言えばラチチュード)が かなり広いフィルムです。

大崎から、五反田の池田山公園へ移動。公園の老木に冬の陽がさしていた。逆光気味の撮影。TRI-Xなら f:4/500秒、ISO25ならf:4/30秒だろう。f:2.8まで開けたくない。1/30秒を選び、手振れしないよう、慎重にシャッターを押す。下の部分に大きくぼけた草があったので、そこはトリミングして調整した。

白金・自然教育園に入ったとき、陽は大分傾いていた。
近くの熊笹に焦点を合わせ 撮影。6.6判のように正方形にフレーミングすべき被写体だったかも。
ISO25 確かに このフィルム 低感度フィルムとして使ったほうが、粒状性、階調性とも良好である。
静物、ポートレート、風景など、三脚の使用が前提の撮影で使うフィルムなのだろう。
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- 2015/01/10(土) 20:01:09|
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