「終わりのない話」
民話だったか? 詩集のタイトルだったか?
響きはいい、不可思議さを感じるが・・・現実にはどうなのだろう?
始まりがあれば、必ず終わりが訪れる。
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1月5日 カメラを持って、家をでる。今年の初散歩となる。
年末、来年はもう少しフレーミングに気を配ろうと、重いNikon Fにフィルムを詰める。そして枠取りにはズームレンズが最適と、めったに使わない35-70mmのズームレンズを付けていた。
いつもの散歩道を通り、大崎駅に向かう。
何かが違う。見慣れた景色ではない。
何だろうと 足を止め、見回す。

これだ。
桜の老木がなくなっている。
桜の樹の寿命は意外に短い。80年くらいだろうか?
剪定・枝打ちなどすれば寿命は伸びるようだが、そういう技術を持った人は限られているようだ。
この桜、毎年 春の楽しみ。春の訪れを、この樹で判断していた。
去年の春にも撮影している。確かに、樹の勢い/生命力の翳りをかんじていたが・・・まだ美しい花を散らせていた。

葉桜の混じる頃、赤外線写真でもう一度この樹を撮影していた。

それが 最後の艶姿となってしまった。
自然に倒れたら危険と判断し、伐採したのだろう。
苦渋の決断だっと推察する。
年末、この前を 何度か通り過ぎているが、切り倒されたのを気づいていない。
寒さに身を屈め下を向いて歩いていたのか?

じっと、この写真を見つめると・・・暗示的だなぁと、思う。
切株の存在感が増してくる。
終わりのない話はない。
しかし、終わりは同時に、次の話の始まりを予兆しているだろうか?
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138億年前 突如 この宇宙が出現したという。
ビッグバン!!
無限小から一気にインフレーションし宇宙ができる。
我々の住む宇宙である。
宇宙に始めがあるなら、終わりはあるのか?
現時点の観測では、宇宙の膨張速度は加速しているようだ。
それなら、終わりのない話?になるのか・・・・
始めと終わりは同じと唱える学者もいる。
まだ、結論は出ていないようだ。
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年輪の紋様に、何故か宇宙の広がりを感じてしまった。
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- 2015/01/07(水) 14:06:02|
- 読み解く写真、心に残る写真を・・・
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