毎年、年末になると、この一年撮影した写真の中から、気に入った写真を40枚ほど選び、A4の大きさにプリントしてファイルしている。年間約80本のフィルムを使い、3000カットくらいの写真を撮っている。完全に失敗、見るに堪えない写真は没にするが、八割がたはデジタル化してPCのハードディスクに入っている。(約2400カット)
改めてPCの画像をチェック。最初の選定をようやく終え、約300枚の候補を選んだ。
Windowフォトビューアで、次々に画像を出してみる。
大したもの撮っていないなぁ・・・と少々落胆。
蓼科でたくさん撮った写真で候補に残ったのはわずか4点だけ。桜や梅の写真、花の接写も撮った割には残るのは少ない。新鮮な切り取り方は皆無。目新しい光景にも出合えなかったのだろう。
月の写真が画面に出てくる。
去年から今年の初めごろ、「月と百日紅」を撮りたくて悪戦苦闘していた。高い空に掛かる満月を百日紅の樹と絡めて撮影するには、無理があった。(明暗差がありすぎ)
二重撮り 古いフィルムカメラでは可能な技法。あるいは、2枚のネガをつくり、重ね印画紙に焼き付ける・・・現在なら レタッチソフトでレイヤーを重ねる。 或は 切り貼り合成(モンタージュ)し、狙う構図の「絵」を作ることはできる。全て試したが・・・作為が出すぎて面白くもない。
結局、強力なストロボ照射でどうにか、「月のうさぎ」と「さるすべり」のコラボは写せた。
「月」 魅力的。地上の人間界を静かに見ている感じがする。「馬鹿だなぁ、人間は・・・」などと上から目線で見ている感じはしない。ただ、静かに見ている、人間の存在など眼中にないのかも。地球が生まれたときから、見続けているのだから。

陽の沈む頃が地上と月の明るさのバランスする絶好の撮影タイム。満月なら、地平線から出て間もなく30分くらいまでだろうか。その場合は望遠レンズで切り取らないと、地上とのバランスが悪い。

新月の頃なら、日没のころ月は高い空にある。広角レンズで狙えば、地上とのバランスをとることができる。月齢が進むにつれ、広角から望遠にレンズを換えて撮影するのが、コツの一つだろう。
赤外線フィルムを使い、空を暗く落とすのも、効果的だと思う。

鴉が飛んでいたので、咄嗟にシャッターを切ってた。右に45度くらい回転させると水平になります。ビックリして、シャッターを押したとき、45度くらい傾けてフレーミングしていました。

あと30分待てば・・・月の位置がベストになりますが・・・遠くのビルからの反射光の影が消えてしまうでしょう。一期一会、いいなと思ったら、だめもとでシャッターを切る。

85mm位の望遠レンズで切り取る構図です。うさぎの耳、写っていました。
月・・・何かある。
冬の東京の空は意外に澄んでいる。月齢10日あたりがねらい目だろう。 次回は 大晦日あるいは元旦か? その後は1月の終わり、あるいは2月の終わりごろ。期間は限られ、撮影時間も短い。空が澄んでいたら、挑戦してみるか・・・寒いだろうけど。
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- 2014/12/20(土) 16:26:15|
- 都会の景観 Tokyo
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