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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

写真展 出品作 顛末記

所属する会は「風景写真」を主な活動にしているが、小生は「風景写真」が苦手。
お散歩カメラの延長でしか写真を撮っていない。
会に参加したのも、普段のお散歩コースではいけない場所に連れて行ってくれるのではと期待したからである。・・・動機はいささか不純な点もあるが、メンバーは、気にすることなく、温かく向かい入れてくれるので、居心地はいい。
苦手な「風景写真」でも、他の人の作品を見いると、それなりの勉強になり、お散歩カメラに、新たな視点が加わった感がある。
写真展も今回で4回目、今回の出品は一人2点、しかも、大きさはA3もしくは半切と大きくなっていた。
テーマは「出会いの刻(とき)」
出会いのとき・・・かぁ~~、物語性を感じるなぁ・・・として選んだのは、この一枚。
出会いの刻629-30
春の撮影会が立川の昭和記念公園で行われた。そのときの一枚。
この時は公園内に入り、早々迷子、会のメンバーとはぐれてしまった。結局、いつもの調子で「お散歩カメラ」となる。
ミスト発生装置が時々稼働し、霧を発生させる。子供たちがそれを見ようと集まっている。右端の二人は見えていた。くらい木陰から出て、もう少し大きくなったら撮影しようと思っていた。よしと思いファインダーを覗くと、少年が駆けてファインダに入ってくる。慌ててフレーミングを替え、シャッターを切る。これより数歩進み立ち止まった瞬間にもシャッターを切っている。その間10秒ほどの時間だった。
写真を絵的に見れば、少年が立ち止まったほうが綺麗に撮れているが・・・少年が動いているほうが、出会いのドキドキ感を感じ、こちらを選んだ。
この写真を撮った・・・というより目撃した・・・小生の気持ちでもある。「うつろいゆく一瞬を捉えたい」 その気持ちを可能にするのが、カメラという道具だと、常々感じている。
この写真を受ける写真には、二人の出会いを暗示する作品が必要だろう。選んだのが、恵比寿ガーデンで撮影した一枚。
出会いの刻471-5a
この写真、撮影した小生にとっても偶然の出会いであった。
アッと思って撮影するまで10秒も掛かっていないだろう。シャッターを切るタイミングが1秒遅れても、作品にならなかったと思う。構図の中に「出会いのとき」がしっかり収まっていた。
記念公園の作には 「どこ?」(Where to ?)というタイトルをつけた。「 Where to pal ? 友よどこに?」としようとも考えたが、シンプルに「どこ?」のほうが暗示的だろうと思った。
恵比寿ガーデンの作には 「出会い」とうタイトルを付けた。
Breif encounterというタイトルが最初に浮かんだ。イギリスの小説で、大学の教養課程の時に読まされた本。面白くて(少々エッチ)思わず読み通していた。(読まされたから、読み通したに 心は変化) 映画化もされていた。映画のタイトルは「逢引き」と意訳されていた。
簡単な(ちょっとした)出会い、偶然の出会いから・・・・話は始まる。
ある一瞬を捉えるスナップがやはり好きだ。
これらの写真、20年後、40年後(その時、小生はこの世にいませんが)見たとしたらどうだろうと想像する。
おそらく2010年代の記憶が、この画面の左右上下から、なだれ込んできて、見る人は、単なる出会いの写真以上のものを感じるのでは・・・と夢想している。
当時の立川の昭和記念公園は、こんなところだっただねぇという声が聞こえてきそう。 「今、この築山は崩され、~~~となっている。」とコメントするかも。
「取り壊される前の恵比寿ガーデンの建物じゃないか・・・そういえば小さい頃、おばあちゃんに手を引かれ歩いたなぁ。」そんな懐かしさを感じる人も出てくるだろう。当時は、こんな服装を着ていたのか・・・・
四角い画面の写真だが、撮られた瞬間から、その時の記憶が徐々にその中に忍び込んでくるのが写真。だから、家庭のアルバムは大切な宝物。大津波に流されたアルバムを必死で探し、洗い、修復する。
45年以上前に撮影した八ヶ岳の写真。今年、同じ場所に立ち、その八ヶ岳を撮影したが、どちらが今年で、どちらが45年前の八ヶ岳か、区別つかない。1968年の記憶は記録されていなかった。風景写真とは何なんだろう?と思う。人間に寿命が1000歳もあれば・・・いいのだろうが。
風景写真はどうしても苦手だ。
写真展 無事終了しました。
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撮影データ 「どこ?」 サイズA3  :Nikon SP Nikkor 28mm F:3.5 Rollei赤外400S  R72フィルター使用 f:5.6/60秒 
        「出会い」 サイズ 半切:KievⅡ Jupiter-8M 50mm F:2 Tri-X f:5.6/250秒
KievⅡ、Jupiter-8Mは 旧ソ連製 戦前のContaXⅡと同じカメラ、Jupiter-8Mは ツアイスのゾナーF:2と同じ設計です。
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  1. 2014/11/30(日) 12:05:34|
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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