11月10日 写真同好会のメンバーと秋の撮影会で秩父の浦山渓谷へ行ってきました。
撮影は、午後1時から4時までの3時間ほど。
午前中は晴れて太陽の日差しがまぶしかったが、渓谷に入るころになると、雲が出て、渓谷に光は入ってきません。
わざわざRollei赤外400Sフィルムを、カメラに詰めていたのですが、期待外れの結果になってしまいました。
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撮影してみて、改めて、自分の不明を感じるばかり。(無謀さを・・・)
風景の撮影には、フィルムなら従来とおり、大判カメラに、がっちりした三脚。いまなら、画素数の大きいデジタル一眼とがっちりとした三脚が、必須の組み合わせ。それを、35mmのレンジファインダーカメラに50mmレンズをつけ、白黒フィルムで手持ち撮影、たしかに正気の沙汰ではない。
風景は絞って、ピンを利かせて撮影するのが基本。ボケを生かす場合は、望遠接写に近い感覚。スローシャッターになりがちなので、三脚は必需品。メンバー全員(小生以外)がっちりとした三脚と高性能デジタル一眼を携帯していました。
がっしりとした三脚そのものを、所有していない小生は・・・風景写真を撮るなど、おこがましいのかも。
しかし、レンジファインダーカメラ、白黒フィルムで撮影すると宣言した手前、シャッターを押し続けた。

フィルムはRollei赤外400S、パンクロフィルムの感光域が赤外部まで伸びたフィルム。フィルター無しだと、パンクロフィルムとほとんど変わらない特性を持っている。感度はISO400である。曇り空、渓谷ないの光線状態は白黒向きではない。光の当たり方はフラットで優しく、光の強弱がなく、カラー向き。カラーフィルムなら、色温度が気になるところだが(どんな発色になるか)デジタルなら、ホワイトバランスはカメラが自動で合わせてくれるし、RAWで撮影しておけば、現像時、色温度をコントロールすればいい。
しかし、白黒のフィルムで・・・モノトーンの濃淡で紅葉の色彩を表現できるだろうか?! どうしたものか・・・
Rollei赤外400S、フィルター無しでは、階調性の高いフィルムになる。
撮影すると墨絵風写真になっていた。春の新緑の頃なら雰囲気ある写真が撮れそう。しかし、紅葉かなぁ? (粒状性も意外といいので風景に適している。むしろISO100のフィルムではないかと疑っている。)

Tri-Xフィルムに換え、緑のフィルターで撮影してみる。
フィルター無しより、明暗差が強調され、手前の紅葉が白く輝いた。

Rollei赤外400SにR72フィルター(720nmカット)を付けて撮影。陽がさしていないので、それほどの赤外線効果は期待できないが、白黒の対比は強くなる。
露光が1,2段足りないことも、対比を強めた原因になっている。
ISO400のフィルム、フィルター無しだと、f:5.6/250秒、緑のフィルターを付けると2段プラス補正して、f:5.6/60秒、赤外線の場合、さらに2段プラスして、f:4/30秒で撮影してみたが、さらに1,2段プラス補正する必要がある。f:2.8/15秒か、f:2.8/30秒を選ぶべきだった。(と、現像してから反省)
渓谷の紅葉、明暗差はあまりないものと予想し、明暗差を強調するため、黄色(Y2)、緑色(G)、赤色(R2)の三枚のフィルターを持参。試してみたら、意外とR2フィルターが効果的だったので、驚いている。ただし、デジタルでないので、効果は帰宅後現像し判明。今回の撮影では、Gフィルター多用していた。(後の祭りです。 でも、いい経験をしたと思う。)

これは、緑のフィルターを付けて撮影したもの。

同じ場所を、赤のフィルターを付けて撮影したもの。
階調性が、違います。紅葉の撮影に、意外と赤色フィルターがいいのですね。小生にとっては、意外な発見でした。(ベテランの人から見たら当たり前かもしれませんが・・・)
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- 2014/11/14(金) 10:32:02|
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