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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

騙されているのか?それともこれが真実? 傷だらけのゾナーが語る画像

この画像、「大崎夕景を、傷だらけのゾナーで捉える(1)」に載せた画像の再録です。
GateCity672-40 Ⅱ
評価の結果は芳しいものでなく、
「傷だらけのゾナー、やはりコントラストは低下している。タイルが汚く写っていた。」
というものでした。
一番上のレンズ表面に、細かな傷が無数あり、そこで乱反射し、画像にフレアーがでる。コントラストの低下は致し方ない。しかし、基本的なレンズの解像度は高いので、撮り方によると、画像に芯が残り滲んだようなソフトな描写力を発揮する。デジタルでテスト撮影したときは、そう判断したのだが・・・
フィルムを使った薄の撮影でも、白い穂は滲み、ソフトな感じに撮影できた。
なのに、どうして、この広場の写真は、こうも汚く写ってしまったのか??
何故だろう?考えても解答が思いつかない・・・ならば、実験と、NEX-3に傷だらけのゾナーをつけ、撮影した場所へ行った。
GateCityDSC05240.jpg
フィルムで50mmのレンズは、APSサイズのソニーのデジカメでは75mmに相当する。
f:2での撮影にもかかわらず、像の崩れは意外に少なく、しっかりと写っている。(現在のデジタルカメラのレンズとは比較にはなりませんが)
タイルも汚れた感じはなく、滑らかです。驚いたのはPのマークと、その上の矢印。
フィルムでは、Pのマークはざらつき、コントラストも低い、上の矢印はほとんど消えかかっている。
同じレンズなのに、この差はなに?
GateCityDSC05273.jpg
f:5.6まで絞ったら、車道の石、一つ一つまでコントラストの利いた画像になっている。光の当たり方かなぁと思えど、このレベルなら使ってみたいと思わせる。レンズに味がある。舗道を歩く女性の脚が2本だけ写り、あとはブレてわからなくなっているのも、不気味で面白い。
GateCityDSC05274.jpg
ピクセル等倍まで拡大してチェックするのが、デジタル時代の画質評価法のようである・・・それが好きな人もいるだろうが、銀塩の粒子で育った小生には、違和感が残っている。
エッジは丸まり眼に優しい感じがする。現在のデジタルカメラのレンズでは出せない味でしょう。しかし、ピクセル等倍まで拡大したら・・・・画像になっていないと低い評価を受けるでしょうね。
GateCityDSC05270.jpg
こういうぼけ具合、エッジに丸みがあるのが好み。「傷だらけのゾナー」とデジタルカメラの組み合わせ意外といいものだ。
「傷だらけのゾナー」・・・・、すごい!!と褒めたいが、褒めるべきはデジタルカメラの処理プログラムだろう。
写真の質(画質、クオリティー)を決めるのはデジタルカメラのプログラム、レンズの比重は下がっているとみるべきだろう。ジャンク品レンズでも、(小生が)満足する写真は撮れる。(フィルムでは無理でも)
デジタルの画像素子に当たった光は、フィルムに焼き付けられた画像と同じものだろう。素子上の電気信号を画像にするのは、内蔵されたコンピューターの働き、様々な画像加工処理をしていると推察する。ノイズは平均化され目立たなくなる。あるいはカットし、タイルは平滑さを増す。目地などの線は、まっすぐ引かれる。文字のエッジはくっきりと処理し、読めるようになる。
銀塩フィルムでは、銀塩粒子の不揃いから、線幅はバラツキ、タイル表面は不均一で滑らかさに欠ける。解像感はデジタルに及びもつかない。
更にデジタルでは、色合わせ、ピクセル単位のデーター補完、収差の補正、ボケのコントロールも可能だろう。
処理プログラムの良し悪しが、画質を決める大きな要素、ソフト作りがカメラメーカーの開発の中心になっているのだろうか?
純正のレンズなら、その癖をプロファイルしておき、ピクセル等倍でもOKとなるように画像加工(最適化と誤魔化す)を施すだろうと想像する。
画像処理プログラムは、人が作る以上、人為的である。さじ加減でいろいろなテーストを付け加えることはできる。
だから、「傷だらけのゾナー」でも、どうにか鑑賞に堪える画像となる。
それって本当の画像なの?どこまで生データで、どこまでが加工か?疑い深くなってしまう。
ライカのデジタルは高画質、さすがにレンズは最高だ。ニコンもいい、富士のカメラ、フィルムメーカーだけに、発色がとても綺麗。各社、各様のカメラを販売しているが・・・ちょいっと疑い深くなる。 
騙しているのか、騙されているのか?
ブランドイメージは大切です。
高価なカメラ、よく撮れるに違いないという心理が働く。初心者向けと言われるデジタルカメラでも、画質は充分だと思うのだが、それでは、高価なカメラを選んだ見識が疑われる。少しの差異も見逃さず針小棒大に解釈し、薀蓄を語り、自分を納得させる・・・上手い販売戦略です。
 「傷だらけのゾナー」が語るのは、そんな警告ではないかと思いました。古いレンズでも、意外によく写ります。それがデジタルカメラの良いところ。・
ようは、自分の目的に合ったデジカメを選ぶだけでしょう。
過去のオーラを取り除き、単なる画像変換装置と割り切れば、意外と冷静に判断できるのでは。
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  1. 2014/10/24(金) 08:12:32|
  2. Night walk in Tokyo
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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