8月の中ごろ、老妻がヒマラヤ杉に鳩の巣を発見。位置がいい。枝に隠され中まで良くは見えないが、どうも卵を温めているらしい。空からはヒマラヤ杉の葉に隠され見えない。鴉に狙われることはない。猫がこの樹に上ることもないだろう。確かに産んで子育てするにはいい場所だ。ただし、老妻と小生が、危害を加えない動物であればの話ではあるが。
8月の終わりの昼ごろ、小さな卵が1つ、ヒマラヤ杉の葉の上にあるのを、老妻が発見する。親鳥もいない。
「育児放棄?」老妻は、悲しげな顔をしている。
夜になると、親鳥は、何事もなかったように巣の中にいた。育児放棄ではないようだ・・・・
1週間すると、子供の鳩が巣の中にいるのを発見。親鳥が子供に餌を与えている。
これは、どういうこと??
二匹も同時に子育てするのは難しいという自然の摂理か、一羽生まれたら、雛の孵らない卵は捨ててしまうのだろうか?
だとしたら、捨てたのは誰? 親鳥?それとも先に生まれた雛?残酷な気がするが、そんな想像をして楽しんでいる自分がいる。

雛はあっというまに大きくなっていた。親鳥ともうそれほど変わりはない。巣までは2mほど、枝が邪魔して写真に撮れなかったが、ようやく、巣立ちが近くなったか、巣をでて枝に止まるようになる。
まだ、人間が凶悪だとは知らないのだろう。三脚をセットしカメラを構えてもきょとんとした顔をさせている。
鳩までの距離は1.5m程度。身を乗り出し手を伸ばせば届く。
何枚か、記念に写真を撮る。

それでも、お腹をすかせると、巣に戻り、親鳥の帰ってくるのを待っている。
いつになったら一本立ちするのだろう?
撮れた写真を、PCのモニターに映し、老妻に見せる。
「生まれたばかりの時は、もう少し白く可愛げだったのに・・・・」「これでは、恐竜の顔」
すこぶる評判が良くない。公園で見かける羽の綺麗な鳩を期待していたようだ。
数日後、図書館から帰ってきた老妻曰く、「あれは土鳩」と一言。
そして、鳩は、無事巣立ちしていきました。
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- 2014/10/05(日) 15:57:57|
- 猫、犬、鳥
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