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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

1967年の蓼科(その6)  霧の蓼科高原を撮りたくて・・・・

蓼科滞在中、今年の異常気象の影響をうけ、晴れたのは1日、曇りか雨の日が続いていた。
霧にけぶる白樺林の幽玄な光景を写すのもいいなぁ~~とは思ったが、霧はあまり深くなく、雨が降り続いているだけ。
植生も変化、落葉松に包囲された白樺は枯れ落ちて、以前のような白樺の林はなくなっている。
昔の記憶では、霧が発生しても、高原なので雨になることは少なかった。茅野の町から見たら、山に雲がかかっている状態だったのだろう。その霧に陽ざしがさし木々の幹が明るい乳白色に包まれた時がベストの撮影条件。
残念ながら、今回はそのような条件にはならなかった。
早朝5時に目覚める。雨は小ぶりになっていた。少し霧があるようだ。暗いので三脚を持ち出し、カメラをセット。だめもとでテス撮影をする。(風景写真、めったに撮らないので、いい機会と、どう写るかのテストです。・・・・データー集め)
霧の蓼科 絞り比較
ピントは50フィート(約15m)先の細い白樺の幹に合わせる。暗いのでTri-Xと言えど、ここはf:1.4/60秒の露光だろう。レンズはJupiter-3 開放絞りf:1.5 ContaxⅡaのシャッターには1/60秒はない。1/50秒で撮影。絞りの効果を見たかったので、f:2.8/10秒、f:11×1秒で撮影してみた。
f:1.5では、ピントが合う範囲が狭く、やはり風景には向いていない。f:2.8まで絞ると、一番手前の大きな幹はボケているが、霧に煙っている木々の感じはよく出ている。f:11まで絞ると、手前の樹の幹までピントは届いている。
カメラの被写界深度目盛りを読むと、f:4まで絞れば、20フィート(6m)から無限までピントが合っているように撮影できます。でも、霧にけぶる林、無限遠までピントが合う必要ないと割り切ればf:2.8で使ってもいいのかも。少し明るくなったら、手持ちで撮影できます。(ライカ形式のカメラではレンズのヘリコイドに刻まれています。)
8時過ぎ、明るくなったので、1枚撮影してみましたが・・・・満足できる作品にはなりませんでした。
霧の蓼科661-36
30フィート(約9m)の細い白樺の幹にピントを合わせたのですが、(f:5.6なので15フィートから無限までが被写界深度に入ります)霧の白樺の風情はありませんね。落葉松林で、どうにか生き残った、発育不全の白樺でした。
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カメラなどの撮影機材が良くなったので、カメラを握り、1年も撮影を続ければ、撮影のテクニックはほぼ獲得できるでしょう。2,3か月で、うまいなと思う写真を撮る人もいます。
風景写真は、もう撮影技術云々ではなくなっているのではと思っている。
撮影すべき場所(ガイドを頼んでもいい)に行くこと、天候に恵まれることの2点だけではないだろうか。
カメラを握り、風景写真を撮りまくった47年前、撮影した写真。
霧の奥蓼科
撮影の腕などなくとも、その場所に出会えさえすれば、駆け出しの素人でもこの程度の撮影はできる。プレビューのボタンを押しこめば、絞りの効果もペンタプリズムの中で確認できる。露光は、3段変化させて撮影、一番露光があったものを選んでいた。
現代のデジタルカメラなら、撮影後ただちに液晶画面で結果を確認し、再度、満足できるまで、条件を換え撮影すればいい。それでほぼ作品は完成する。
霧の奥蓼科1967年-5
これは、105mmの望遠で切り取りました。残念ながら、今回はこのような霧には出会えませんでした。
霧の奥蓼科1967年-4
霧が晴れ、遠くの山脈までくっきりと見えてきたので、35mmの広角レンズに交換。中央の山は霧ヶ峰の車山でしょう。はるか彼方には中央アルプスの山脈が望めます。
昔の写真を改めみると、小生の写真の腕、一向に進歩していないようです。うんちくばかり増えてきたのですが・・・
進歩したのは撮影機材、特にデジタルカメラだろう。腕よりカメラかも・・・と反省しています。

キャッチーな風景写真を撮る条件は、意欲、体力、金力の3つになったようです。(47年前は、写真の腕が全てと信じていたのですが・・・)
カメラの機能は、充分高く、カメラ任せで撮影はできます。
潤沢な資金があれば、最新のデジタルカメラを購入すればいい。なに、200万円もあれば充分です。(金力)
撮影スポット近くの旅館に泊まり、絶好の天気が来るのを待つ。ガイドに連れて行ってもらってもいい。彼らは撮影スポットをよく知っている。(金力、意欲が必要)
カメラを抱え、撮影スポットへ、夜討ち朝駆けの気持ちで、先陣争いし、三脚をすえつけ、その時を待つ。(体力と意欲)

~~ん、とても、小生のできることではありません。意欲はあれど、体力、金力の2つの力を欠いている。
まぁ、写真は趣味。
「なんて素敵な風景写真を撮ったの!」と、人に認められ/褒められたくて、写真を撮るわけでないと達観し、おいしい空気を吸うだけでも満足だと思えば、風景写真を撮るのも、いいものだ。
それなりに自分の記憶に残っていく。



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  1. 2014/09/18(木) 08:23:48|
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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