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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

1967年の蓼科(その5)  八ヶ岳を望む

47年前(1967年夏)辰野館の店主に勧められ、八方台に登った。八ヶ岳の稜線を望めるベストスポットとのこと。
1967年八ヶ岳-8
確かに、眺望は開け、雄大な八ヶ岳の稜線が美しい。感激し、何枚もシャッターを押している。撮影データは残されていない。現像したネガが残されているだけ。今見ると、現像はまだ下手、現像むらがある。空の調子が出ているので、Y2フィルターをつけて撮影したのではないかと想像する。湧き上がる雲、八ヶ岳の稜線、主峰・赤岳 いいものはなんでも画面に入れて・・・・カメラ初心者の陥りやすい構図になっている。 しかし、今だって、このようなフレーミングになるのでは?
1967年八方台-16
10カット撮影した中の1枚。なんでもいいから、撮っておこうと貪欲にシャッターを切ったのだろうが、今となっては、手前の山のボリューム感が、なんとなくいい。
八ヶ岳2014年DSC03277
47年前と同じ場所に立ち、ソニーのデジタルカメラで撮影。フルサイズ換算で24mm、標準50mmレンズの2倍の画角がある。空が澄み渡り、白い雲が空にあったら、高い空を強調するフレーミングになるが、生憎の曇り空。時たま雲が割れ、光が地上に届く。むしろ、光をよく観察し、移ろいゆく光の影をモノトーンフィルムで撮影する条件になっていた。
地上を大きく入れてフレーミングし撮影。
八ヶ岳2014年DSC03278
縦位置は、広角レンズの定番フレーミング、新鮮味は、何もない。
八ヶ岳2014年660-17 Ⅱ
雲の間から光の帯が、幾重にもなって、地上を這うように進んでいく。注意/意識を集中させると、それが見えてくる。アンセル・アダムスは、そのかすかな光の変化も見逃さず、感じ、そして一瞬のチャンスを捕まえシャッターを切る。~~ん、難しい。撮影と現像、確かな暗室技術がないと・・・光は読み切れないだろう。
手前の山の木々に光が入る、ここだと思い、シャッターを切った。結果の確認は後日、現像が上がってからになる。
八ヶ岳2014年660-18 Ⅱ
縦位置で撮影したときには、すでに光は逃げていた。
八ヶ岳2014年660-16 Ⅱ
空を表現したかったら、f:16/500sec 或はf:22/500secの露光を選ぶ。地上の暗い部分のディテールは失われるが、キャッチーな写真になるだろう。しかし、性分なのだろう、全てのトーンを写しこみたいと考えている。
デジタルカメラの結果は、f:8/640secである。小生はf:11/500secを選んだ。空に対しては、露光過剰、地上の風景には、少し足りない。だが、暗部は潰れないだろうと楽観する。本来ならYGフィルターをつけて撮影していれば、良い調子のネガを得ることができただろう。
空の調子を出すため、明るい部分を焼き、暗い部分を浮き出すよう、トーンカーブを調整した。
焼きこんだ空には、銀粒子のざらつきがでる。風景写真では、もっとも嫌われた部分。
「こんな写真撮って」と馬鹿にされるところである。
アンセル・アダムスには遠く及ばない。



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  1. 2014/09/17(水) 12:04:43|
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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