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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

1967年の蓼科(その3) 落葉松(からまつ)林の羊歯

1966年から1969年の4年間ほど、夏になると奥蓼科へ行き、八ヶ岳に登ったり、カメラ片手に落葉松林に踏み込み、所構わずシャッターを切っていた。
植林された落葉松林に入ると、明るい陽ざしに、羊歯の葉が明るく輝いていたことを覚えている。
羊歯・落葉松林-26
蓼科にいくなら、あの明るく輝く羊歯を撮ってみたいものと、密かに考えていた。
この写真は、奇跡的に残っていたポジフィルムで、そのなかでも比較的損傷の少ないスライドの一枚である。それを、フィルムスキャナーでPCに画像を取り込んだもの。長い年月、お菓子の空き缶で眠っていたため、褪色していたが、当時の雰囲気を伝えていると思う。フィルムはフジのリバーサル(ポジ)フィルムを使用してる。感度はASA100(ISO100)である。
羊歯DSC03160
落葉松は大きく太く成長し、巨木の林になっていた。地上に届く光はわずかになり、落葉松林の羊歯の群生は小さくなり、代わりに笹が増えている。植生は確実に変わっていた。白樺の樹も少なくなってきている。
一か月早く来ていれば、羊歯の葉ももっときれいだったのだろう・・・・群生する羊歯の葉に褐色の斑点が浮かぶ。老人の皮膚を連想させる。小生と同じか・・・・
弱い逆光の陽を受けた羊歯の葉に、バランスさせようと内蔵の小さなストロボを強制発光させて撮影。見比べると、昔のスライドの発色のほうが深みがある。Sony NEXだからか? ニコンやキャノンなら、発色はフィルムよりいいのだろうか?
羊歯662-14
Rollei赤外400Sフィルムを使用し撮影。720nm以下の波長をカットするフィルターを付けて撮影している。もし、太陽の日差しに照らされ、赤外線が豊富に照射されていたら、葉は白く輝くように撮影できるはずである。
レンジファインダーなので最短は1mまでしか近づけない。赤外線撮影時には、距離補正も必要になる。手振れを気にしながら、絞りをなるべく絞りたい。撮影には、かなりストレスがかかる。
結果は、努力は報われない。草花を白黒フィルムで撮るのは至難の芸当だと思い知らされる。
いくら努力しても、だめなものは、駄目、という現実を突きつけられる。
羊歯DSC03246
デジタルカラーでは、色彩に深みを感じないが、雰囲気は出ている。撮影は至極簡単。フレーミングして、ボタンを押すだけ。ストレスはない。
羊歯662-34
太陽の陽差しが羊歯の葉に届いたので、撮影してみたが、赤外線フィルムを使ってもキャッチーな写真にならない。
羊歯661-38
むしろパンクロのTri-Xフィルムで撮影したほうが、その場の雰囲気を伝えている。
フィルムとフィルターに凝り、わざわざ撮影条件を難しくしている。
まぁ、これも経験、勉強になった・・・とポジティブに考えよう。

草・花は カラーの世界なのでしょう。
もし、再び夏の蓼科へ来る日が訪れたら、今度はカラーポジフィルムで、羊歯の葉を撮影してみよう。
勿論、カメラはNikon Fである。

P.S
カラー写真の撮影にはリバーサルとかスライドと呼んでいたフィルムを使っていた。今ならポジフィルムというべきだろう。コダックのリバーサルが一番発色が良かったが、高価なので、国産の富士かコニカを主に使っていた。
10年ほど前、菓子の空き缶に当時のスライドを発見。褪色が進んでいたが、これ以上の劣化を防ごうと、フィルムスキャナーで取り込み、デジタルデーターに変換している。経緯や撮影した写真の一部は、すでにこのブログの2013年3月、5月に載せている。あるいは、「思い出の写真」のジャンルにまとめられているので、興味ある方はそちらをクリックしてください。


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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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