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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

一枚のネガから

散歩して撮影したネガのコンタクトプリント。
Contact1.jpg
プロのコンタクトプリントは、ほとんど世に出てこない。(プロもデジタルの時代、もう死語かもしれませんが・・・)撮影の動機、意図、テクニックなどが、明らかにされ、丸裸にされる危険性がある。意外に狙いが平凡だなぁ。うまくないじゃんと馬鹿にされたら営業上まずい。なるほど、このようにトリミングしたのか、どこを焼きこんだのか、あるいは覆い焼きしたのか・・・など、テクニックが盗まれる危険もある。プロとアマの技量差を、思い知らせるためにも、手の内は明かせないという思惑もある。(プロのマジシャンは手の内を明かすはずもない。)
しかし、アマチュアなので、そのような心配はない。盗みたくなるようなテクニックもなければ、秘密にしたい場所で撮影しているわけでもない。
古いkievⅡを首からぶら下げ、大崎駅近辺を散歩したとき撮影したもの。いつもの散歩コースだが、その時の天候、時期、時刻により、普段と違った光線状態を感じたら、カメラを向けるようにしている。
撮影枚数は1カットが基本。もし、面白いと感じたら、何カットかシャッターを切っている。
Contact2.jpg
夕日が逆光気味に入っている。ビルの高さを出したいと思い、フレーミングに頭上の木の葉を入れ、そこにピントを合わせる。パンフォーカスを狙い、絞りはf:22まで絞り込む。シャッター速度は1/50秒を選んだ。手前の林に対しては露光不足だろうと、念のためもう一枚、f:16でも撮影。
現像してみると、f:16で撮影したほうが、暗部の樹のディテールが出ている。しかし、右に無意味な空間が広がり、構図が気に食わない。
う~~ん、下手だなぁと思うが、まぁこの程度の腕前だろう。
最初のカットを選ぶ。
1-Bilding655-7 Ⅱ
フィルムスキャナーでネガから直接PCに画像を取り込むと、このような調子の写真になる。ネガには暗い木の部分にも、銀塩が残っているが、そこは潰れ、暗くなる。
暗部のディテールを出そうとして、明るさをハイキー調(浅く焼く)に調整すると、感心しない画像となる。
3-Bilding655-7 Ⅵ
こういう調子が好きな人もいるかもしれませんが・・・・・
ローキーに調整(焼きこむ)と不気味さがでる。
2-Bilding655-7 Ⅶ
この調子が好きな人もいるでしょう。
トーンカーブを調整し、明るい空の調子を少し落とす。
4-Bilding655-7 Ⅳ
この当たりが、通常の画像調整。画像をプリンターに打ち出し写真にする。画像のデジタルデーターはPCに保存し終了。
時として、ネガに記録された銀塩の全てを画像に出してみたくなる時がある。
階調性が豊かな銀塩写真にしたいと思う。
デジタルならダイナミックレンジ・オプチマイザー処理というところか。
使用する古いレタッチシフトでは、トーンカーブを微調整することになる。
5-Bilding655-7 Ⅴ
暗い部分を持ち上げると、それ以外の部分も明るくなり、不自然。これが限界。
もし、やりたかったら、暗い部分だけ指定し覆い焼きすることになる。
印画紙に焼き付ける従来の方法なら、暗室の中で格闘すれば、どうにか目的は達成できるが・・・
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写真を楽しむのは、撮ってそれで終わりではない。現像し、それをプリントするまで楽しさは続く。
フィルムと印画紙を手に入れさえすれば、あとは最初から最後まで、自分の力量で、いかようにも処理できる。
できた作品がだめでも、全ての責任は、撮った人間にある。
こんなに面白いことを、他人の手に委ねるなんて、考えられないが・・・。
カメラが良くない、レンズがだめだ、あの写真店は、期待外れと、言い逃れるのは、如何なものか?
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デジタルの時代になり、現像所に現像依頼する必要はなくなり、写真作成の一切はメーカーの手から、個人の手に戻ってきた。デジタルカメラとPCとプリンターをそろえれば、一切をアマチュア個人で処理できる。
こんなうれしいことはない。アマチュアカメラマンの時代になったと思う。

デジタルカメラで撮ったら、選別し、気に入ったカットを自分の感性に従い調整する。
そして自分の手でPCを動かし、プリントに仕上げる。これこそが、アマチュアの楽しみであるべき。
ところが、撮ったデジタルデータを、プロラボに委託し写真にしてもらう人がいる。
これ、本当に写真を楽しんでいるのか?と訝しく感じる。

プロに頼んだほうが、綺麗に仕上げてくれるから・・・だそうだ。
沢山処理しているプロラボのほうが、綺麗に仕上げてくれることはわかるが、
綺麗な写真を作ってどうしたいのか?自慢したいのかなぁ。いい写真ですね、あなたが撮られたのですか?と言われたいのかと、勘ぐってしまう。
下手でもいいから、楽しんだほうがまし。試行錯誤し、写真を作っていく過程が、醍醐味なのに、プロラボに渡して、楽しさを渡すなど、理解に苦しむ?ものごとは、全て楽しめ、骨の髄まで・・・・

この頃、町の写真屋さんに、プリント仕上げの末端機が設置されている。USBに入れた画像を、末端機に読み取らせ、プリント。あれは、合理的だと思う。自分の家にプリンターを設置する必要もない。(レンタルで暗室を借りたようなもの) コストも意外と安い。カラーで作品を仕上げるときは、あれを利用しようかと思っている。
プロラボは、プロのカメラマンの、御用達とすべきだろう。





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  1. 2014/08/28(木) 12:42:36|
  2. 写真の技法
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もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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