古いテッサーレンズと年代物のKievⅡを首からぶら下げ、暑い陽に炙られながら近所を彷徨している。
道の至る所にカーブ・ミラーが設置されている。ミラーに映る世界を撮ったらどう写るだろう?
暑さに頭のいかれた老人はそう考えた。

マンション? 金持ちの邸宅のことだが、日本では鉄筋コンクリートの集合住宅をそう呼ぶらしい。カーブ・ミラーは、一階部分に駐車スペースがあり、車の出入りの安全に設置されているようだ。大井町線のすぐ近く・・・電車が来た瞬間を撮ってみようと思った。
シャッターチャンスはほとんど一瞬、先頭は0.5秒もあればすり抜けてしまう。電車が良い位置にいるのは0.2秒程度か?
難しそう。スポーツを専門のカメラマンや、自動車レースのカメラマンなら、なんていうことないかもしれないが・・・こちらは反射神経の鈍い老人、できるかなぁ?
幸いまだ、耳は遠くなっていない。耳を澄ませる。来た来た来た・・・あっという間に先頭は通り過ぎる。
撮れたか? 奇跡的に撮れていました。まぁ、まぐれです。

この場所なら、容易に、大井町線の電車が通り過ぎるのを撮ることできますが・・・・暑くて待てません。撮影する姿が右端下に写ってしまいました。見ているようで見ていません。予期せぬSelf portraitです。

ミラーに反射した光は少し吸収され弱くなっています、一絞り分程でしょうか。カメラを向け切り取ろうとした時の印象は、鏡の世界のほうがキラキラ輝き明るいイメージ。しかし、ストレートに画像を出すと、鏡の中が暗くなっている。こんなものだったか?と心理的には受け入れがたい違和感が残る。
そこで、投げ縄ツールを使い、ミラー部だけを囲い、その部分を明るく補正。
こんな印象だったのですが・・・・このような調整なら許されるのでしょう。印画紙に焼くとき覆い焼きをした覚えがあります。

50mmの標準レンズ(今や標準レンズという言葉、死語でしょう)で撮影したため、撮影のため前に出ています、そのためミラーの一部が空に出てしまいました。望遠で後ろに下がり切り取ったら面白い都会の風景になったのでは・・・と思っています。

左の部分、駐車場の屋根が無意味に広がっていたのでトリミングして、画面を整理しました。これも、もう少し長いレンズで切り取るべきでした。
交通安全のミラー、高い場所に設置されているケースが多く、長めのレンズで切り取りたいと思うことが幾度かありました。
やはり、ズームレンズなのでしょうね。昔、バカチョンカメラには2倍くらいのズームがついた機種もありましたが、レンズ交換可能なレンジファインダー用ズームレンズ、結局販売されませんでした。技術的には可能でも、タイミングが悪かったと思います。
今度は、望遠レンズをつけて散歩する?
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- 2014/08/23(土) 12:13:00|
- 都会の景観 Tokyo
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