距離は2m、この光線状態ならf:5.6で1/250秒と読み、カメラを設定。
後ろを歩き、立ち止まり、ファインダーを構えシャッターを切る。立ち止まってからシャッターを切るまで、意識では1秒以内。まごまごしてはいられない。被写体は先を進み、ピントは合わなくなっている。
小生これを秒撮と呼んでいる。
居合抜き撮影と呼んだら、血潮が飛ぶイメージになり、物騒である。
また、盗撮という言葉も使いたくない。

麦わら帽子をかぶって歩く女性を見たとき、夏を感じていた。シャッターを切る瞬間、右の男性と、左の二人の子供がいるのが見えていた。絞りとピント位置から、ボケ具合もほぼ予想した通りである。
失礼ながら、もしこれが、バックシャーンな女性だったら、それだけでキャッチーな夏の午後のスナップ写真になっていただろう。
しかし、これでは、インパクトないなぁ・・・・
あの麦わら帽子がモチーフのはず。そこに注目して撮るとしたら・・・と、いろいろトリミングし、狙いに合う構図はなにか探してみた。

これが、麦わら帽子に感じた構図ではないだろうか。とすれば135mmの望遠レンズで切り取るべきだったろう。
昨日撮った風景、いいけど、もう少し工夫し、左下から狙えばよかったかと思い、同じ場所に立ち、再び撮影しても、最初に撮った写真のほうが良いということが多い。
スナップは、一期一会のような気がする。
ほんの一瞬でも、そのチャンスを逃すと、撮れなくなっている。
秒撮は、その一瞬の一枚のショット。それを大切にしたい。
この頃はデジカメになったせいか、機関銃のようにシャッターをきる人がいる。どうしたものか~~?と危惧する。
マシンガン撃てば1枚くらい好いショットが撮れるという物量作戦なのだろうか。
撮られた被写体との関係は、対話より収奪。
どう、こんな綺麗な子を取りました。こんな面白い場面を取りましたよと、自慢したいのだろうか?
撮影した人の眼差しを感じない写真は、好きになれない。このごろは、ゲームのボタンを押したような写真が増えてきたような気がする。
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- 2014/08/20(水) 14:04:18|
- オールドレンズの密かな楽しみ
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