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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

古いテッサーレンズで、枯れた向日葵を撮る。

古いライカのElmarレンズで、勝島運河の土手の萎れ始めた向日葵を撮影、意外に面白い写真がとれた思った。
萎れた花は、写真を撮る対象ではないだろう。みじめで、汚らしいものをみて、感動する?そんな写真撮ってどうする?
美意識がおかしいのでは?と怪訝な顔をされようが、撮った当人、シャッターを押した瞬間、手ごたえを感じていた。
去年から、幾度となく、向日葵を撮ってきた。まだ、撮りようはある。
使ったカメラはKievⅡ、レンズはツアイスのTessar 50mm F:3.5 1934年製 今から80年前のレンズ。もちろんノンコーティングである。
DSC02603.jpg
キエフⅡ カメラ前面の銘板をContaxとすれば、戦前のツアイスのContaxⅡと同じ。1953年、ウクライナのキエフ製。なかの部品も多くは戦前のイエナ工場にあったものだろう。約800gある。全金属製で、少し重い。
戦前の設計だが、当時の最高機種、構図用のファインダーに距離計を組み込んでいる。シャッターは縦走りの金属製フォーカルプレーン、最高速度は1/1250秒、一軸でシャッター速度は替えられ、ほぼ倍系列になっている。
画面左の丸い部分一つに、シャッターボタン、速度変換ダイアル、フィルムを巻くノブの機構がまとめられている。
更に驚くのはシャッターがユニット化されていて、それだけ取り出して修理することも、別のカメラからはづし、交換することも可能。(戦前のContaXⅡで、現在も稼働するものには、戦後つくられたキエフのシャッターブロックに交換したものが多いという。キエフⅡaは1970年代半ばまで生産されていました。)
マウントはスクリューでなく、バヨネットマウント。戦前、外付けだが露光系付の機種まで販売されていた。
あまりに高いレベルの技術が必要なので、コストもかかり、真似て作ろうとした会社は現れなかった。
戦後、日本光学(ニコン)が、コンタックスのいいところと、ライカのいいところを取り入れて、S型ニコンを作っている。
これが唯一の例外。Nikon SP よくも作ったなと・・・本当は感動すべき。
マウントは同じバヨネットなので、S型ニコンと、ContaxおよびKievの三つの機種同士、レンズを交換し装着することは可能です。
ただし、ピントが微妙に異なる。しかし、50mmレンズならF:3.5以上で実用的に使用できる。f:2、f;1.5だと、少しピントが甘くなる。
(ツアイス系のレンズをS型ニコンにつけて撮影すると、2mの被写体で20cmの後ピンでした。無限遠では問題ないようです。)広角レンズでは、問題なく共用できます。
枯れ向日葵652-10
場所は同じ勝島運河の土手。フィルムはTri-X。エルマーのレンズで撮った時と同じです。ただし、空に露光を合わせて向日葵の花が黒く潰れてしまったので、今回は二絞りほど露光を多くした。
ノンコートレンズ、完全な逆光では、滲んでコントラストが上がりません。
枯れ向日葵652-13 Ⅱ
丸く大きな花を囲んだガクの葉が内に折れライオンのたてがみ状態になる。そこを撮りたいのだが・・・
たてがみをもっとくっきり出すためには、空を落とす必要ある。フィルターを使う?それともストロボを焚き、日中シンクロ?
フィルターを使うにも、日中シンクロするにも、このカメラとレンズではできない。
NikonSP あるいは Nikon Fで挑戦してみるか・・・・

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  1. 2014/08/19(火) 23:27:57|
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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