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本当に大切なものは見えない

古いフィルム・カメラで、ありふれた身の回りを撮っています。日常の中の一瞬を捉え、読み解く写真になっていれば・・・

エルマーレンズで遊ぶ。  勝島運河にて

土門拳の随想に「カメラは安物で結構だ」というのがある。
プロは、失敗がゆるされない。クライアントの求めに応じ、どのような対象物でも上手に撮るため、万能の、最高のカメラを手にしようとする。仕事をするための必要経費で、減価償却の対象となる。
しかし、趣味で撮影するアマチュアが、そんな高価なカメラを買ってどうするのだ?
それより、撮ることに専念すべきではないか?という問いかけであった。
そして一言、「写真を見る人は、写真を見るのであって、写したカメラを見ているのではない。」
そりゃそうだと思う。
Lマウント(ライカマウント)のいいレンズが、中古カメラ店の棚に並んでいた。
その一つを手に入れ、安い中古国産のレンジファインダーカメラにつけて遊んでいた。
もともとNikon SPを使っていたので、ライカ系レンズと、ツアイス系レンズの違いを知りたいという気もあった。
時に違いを感じたこともあったが、写真の出来は、対象のインパクト、うまくシャッターチャンスを掴めたかできまり、カメラではないと実感する。それでも(自分の腕を棚に上げて・・・)古いレンズの微妙な差を楽しみにしてしまう。
勝島運河651-11
カメラは コシナ製BessaR を使用。ライカⅢfではありません。(純正のライカカメラを、持っていません)レンズはElmar50mm F:3.5 ノンコートの古いライカレンズです。中央の杭にピントを合わせました。杭まで約1.5m。レンジファインダーでは最短で1mまでしか近づけません。f:6.3の被写界深度は1.3m~1.75mくらいでしょう。この範囲外はボケていると判断されるでしょうが、像の崩れが少ないので、違和感を感じません。古いレンズでも、高解像度感はあります。1937年製、コーティングなしのレンズと説明したら・・・・77年前のレンズです。そんなのが今でも使えるの!?と驚かれるのでは。
勝島運河651-12
向日葵までの距離は、同じく約1.5m。太陽を向日葵の花で隠しました。完全な逆光で撮影。露光は空に合わせました。
それでも、内蔵露光計の提案する絞り値より一絞り開けています(オーバー露光)。
アマチュアは、写真を楽しめればいい。どんなカメラで、どんなレンズで撮りろうが、写真を楽しんでくれというのが、土門拳の「カメラは安物で結構だ」の真意なのだろう。
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  1. 2014/08/17(日) 10:42:26|
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Author:Alchemyst Sasaki
Phone-Cameraの時代、フィルムで撮ることの意味合い、意義はあるだろうか?と懐疑的になっている。写真の置かれている場所・期待・求められているものが根底から変わってしまったのかもしれないと思っている。
それでも、もう一年白黒フィルムで遊んでみるつもりでいる。

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